4月3日の朝日新聞の「ひと」のコーナーに、盲導犬と一緒に働く弁護士の吉江仁子さん(53歳)の記事が掲載されていました。

 

 吉江さんは、10代の時、進行性の難病「網膜色素変性症」と診断され「40歳までに失明するかもしれない」と医師に宣告されました。そのため、就活がまともにできませんでしたが、一人で行った英国旅行が自信となり、法律事務所で働いたのち、5年間の猛勉強の末、司法試験に合格しました。14年前に盲導犬を迎えてからは、人生への「漠然とした不安」も減り、楽に生きられるようになりました。

 

 ある時、「施設育ちだから」と窃盗を繰り返す被告を弁護する機会がありました。「いつまで言い訳するの?」と接見の際、厳しい言葉をかけました。その被告からは、今での手紙が届くそうです。ハンディを持つ自分だからこそ困難にある人を勇気づけられることを知りました。

 

 私も記事を読んだだけで、「自分も頑張らねば」と勇気をもらいました。

 

 右半身麻痺と失語症になった春香が左手で描いた『×くん』も、皆様に生きる活力を与えてくれることを切に願っています。私自身、『×くん』にはいつも励まされています。