3月27日の中日新聞尾張版に、稲沢北小学校6年生の玉城聖那さん(12歳)が、3年間伸ばし続けた長髪をバッサリとカットして、医療用ウィッグの素材として寄付をするヘアドネーションをした記事が掲載されていました。

 

 聖那さんが、ヘアドネーションに興味を持ったのは、小学3年生の夏ごろでした。テレビドラマで看護師に憧れ、図書館で医療系の本を借りて読むようになり、髪が寄付できることをしりました。「人のためになるなら自分もやりたい」と始めたそうです。

 

 長い髪は不便なこともあり、野球の練習中は何度も切りたくなりましたが、「決めたことはやり遂げたい」と3年間継続しました。先日の3月の卒業式の前日に美容院で50cmカットしてもらうと、周りがざわめくほどサプライズに成功したそうです。

 

 奇しくも春香が、発病したのも小学6年生。卒業式は、ピンク色の帽子をかぶって、参加しました。そして、2度目の手術の後、手術痕と放射線治療の影響で、医療用ウィッグを数か月使用しました。

 

 3年間もの長きにわてって協力してくれた少女の思いに温かな気持ちになりました。純真な子どもの行動から学ばせてもらうことも多くあります。