3月25日の毎日新聞「ともに」のコーナーにダウン症のタレントあべけん太さん(36歳)の記事が掲載されていました。

 

 3月21日は国連の定める「ダウン症の日」で、それに先駆けて日本では2月にキックオフイベントが開催されました。けん太さんは、フリーアナウンサーの笠井信輔さんらとともにその司会を務めました。

 

 あべさんは、中学時代、公立の普通学級に通い、剣道部に入りましたが、同級生から「どうせできないだろう」という思い込みから「剣道できるの?」と聞かれました。けん太さんは「そういう思い込みや決めつけは平等に得られずはずの機会を奪ってしまう。もっとダウン症について知ってほしい。」と主張します。

 

 ダウン症は染色体が1本多いため、両親は「ダウン症は体質だよ。」といって、兄弟にも分け隔てなく愛情たっぷり注いで育てました。

 

 運転免許も取得し、ボクシング、マラソンに挑戦するけん太さんが、「ダウン症のイケメン」と言うと、すぐに兄の安部俊和さん(45歳)は、「イケてるメンタルという意味です」とツッコミを入れます。兄弟愛がにじみ出ています。

 

 インタビュー記事の結びでは、けん太さんは、障害を個性ととらえ、互いに違いを認め合い、みんなが幸せに生きる社会にしたいと述べています。

 

 記事を読んだのち、紹介されていたYoutubeを拝見しました。とにかく明るい兄弟に、元気をもらいました。事故で亡くなられたお母様の愛情の深さにも胸が一杯になりました。

 

 春香の学校生活でも、小児がんの晩期障害の理解があれば、と思うことがありました。知ることで広がる世界があります。「ありのままを記録して」といった春香の思いがここにあったことに気づきました。

 

 私もあべさんから、もっと学びたいと思いました。

 

「生きることは学ぶこと」ですね。