2月26日の中日新聞の県内版のコーナーに「レモンカレー食べ小児がん支援願う」という見出しで、昨年お会いした南弓子さんの記事が掲載されていました。

 

 昨年11月に南さんにお会いした時には、社会貢献活動に取り組む運営会社「テマトジカン」の役員の方ともお話させていただき、その活動方針に感銘を受けました。今回は、小児脳幹部グリーオマの会と共共同で開催されたそうです。

 

 記事の中で、南さんは「私も息子の闘病中は絶望という言葉では言い表せない苦しい思いをした」と述べています。子を失う親の気持ちは本当に言葉では言い表せません。また、悲しみや苦しみやその受け止め方も人それぞれで、何が正解かも分かりません。レモンカレースタンドには、多くの子を亡くした当事者が訪れて「思い出話やたわいない話をして穏やかなひとときをすごした」と記事は伝えています。

 

 春香は亡くなる1ケ月ほど前、オンラインの患者会に出たいと言って、少しだけ出演させていただきました。皆様からは、本当に温かい声をかけていただいて、春香も喜んでいました。春香にとっては「たわいない話」が、生きる希望になっていたようです。

 

 悲しみを乗り越えた先には、希望があるように思います。すべての子どもが大人になれる社会が実現することを願っています。