2月16日の中日新聞の「生活」のコーナーに、76歳で書店員が選ぶ絵本新人賞を受賞したただのぶこさんのエピソードが紹介されていました。

 

 たださんが絵本を描き始めたのは、娘が言葉を覚え始めたころ。娘を主人公に画用紙に絵の具で制作しました。もともと、小学校の先生をしていましたが、出産を機に退職。50歳で再び教壇に立ちましたが、元気な子どもたちはなかなか聞いてくれず、アドリブで話をしたら注意を引くことができました。子どもたちとの生活の中で、新しい話が出来てきました。60歳で退職後も、その時の話をもとに絵本をつくり続けていましたが、65歳から4年間、大学の市民講座で製本方法を学び、また、生徒同士の親交を深めました。

 

 その後、賞に応募することを励みに制作を続けます。何度も何度も応募しますがそのたびに落選し、ようやく大賞を受賞した時は涙がこぼれました。

 

 受賞作は「はるさんと1000本のさくら」。おばあさんがコツコツと生きて、地域に何か残してくれ、次世代に残してくれることがテーマです。

 

 18歳で亡くなった春香はおぼあさんになれませんが、短い人生をコツコツと生きて人々に幸福を与えてくれました。記事を読んで、すごく温かな気持ちになれました。

 

 いつか、おばあさんになった春香にあってみたいです。それまで、私もコツコツと長生きします。