2月12日の朝日新聞の「ひととき」には愛犬の絵を描くことで、その楽しさを再認識した亀田多香子さん(60歳)の投稿記事が掲載されていました。

 

 亀田さんは、幼い頃から母親が用意してくれた紙に絵を描くことを楽しみにしていました。時折父親が大判の紙をもって帰ると宝物のように喜びました。「大きくなったら絵描きさんになるのか?」という家族の褒め言葉でますます絵を描くことに夢中になりました。

 

 しかし、年齢を重ね興味が広がると絵を描くことが一番の楽しみではなくなりました。

 

 そのころから半世紀が経ち、コロナ禍で亀田さんは再び絵を描き始めました。きっかけは相棒の愛犬アポロだったそうです。毎日1枚15分、スケッチブックに愛犬の絵を描き続け、すでに20冊分を超えました。

 

 絵を描くことが大好きな人が、好きなものの絵を描く。何とも素敵なお話に引き込まれてしまいました。春香もこんな気持ちで絵を描いていたんでしょう。描かれた絵は誰のものとも比較する必要はありませんね。幸せの見つけ方を春香から学んだような気がします。