読売新聞・日本医師会主催他の「第7回 生命を見つめるフォト&エッセーコンテスト」で、エッセー部門日本医師会賞に妻和歌子の作品が選ばれ、2月8日の新聞に結果が掲載されました。エッセーは2月後半に掲載される予定ですので、しばらくお待ちください。

 

 春香の闘病を一番近くで支えたのは紛れもなく妻でした。おばあちゃん子だった妻は、少し古風なところもあり、世間のしきたりや常識を大切にして生きてきましたが、娘の病はその枠からはみ出すことも多く、妻なりに葛藤もありました。春香の発したSOSを受け止めた時、ストンと腑に落ち、それ以降春香と二人三脚で病と向き合っていきました。

 

 春香が亡くなった後も、約1か月で春香の記録を文章にまとめ『春の香り』を出版したり、苦手だった講演も引き受けて人前で話したりしました。人が見ていないところで、ゴミ捨て場の掃除をしたり、パート先の清掃を時間外でもしたり、春香の残した「人の役に立ちたい」という言葉を妻なりに実践しています。

 

 今回の受賞は、まさに「天国からの贈り物」だと思います。そんな妻を尊敬しています。