2月5日の朝日新聞の「ひと」のコーナーでは、ベトナムの小児がん医療の支援を続ける渡辺和代さん(57歳)が紹介されていました。

 

 渡辺さんは、中高時代アメリカで過ごし、まず行動することの大切さを学びます。もともとは「極度の引っ込み思案」だったそうです。外資系企業を退社し、ベトナムのフエの大学で日本語を教えながら貧しい子の支援をしていました。父の介護のため帰国し、小児がん患者の会を手伝った際に、両国の格差を痛感し、行動を起こします。現地では白血病は不治の病とされ、ほとんどが自宅で死を迎えていたそうです。NPO法人「アジア・チャイルドケアリーグ」を立ち上げ、治療費の支援、医療者の研修、家族会での学びに力を入れました。

 

 記事の最後は、助けられなかった子たちのお墓に行くたびに「あなたたちの命を無駄にしません。もっと良くしますから」という誓いの言葉で結ばれていました。

 

 春香が旅立って3年が過ぎました。生きていればどんな人生だったんだろうと想像することがあります。未来への希望を抱いていた春香は、本当は生きたかったはずだと強く思うことが増えてきました。それは日本でもベトナムでも世界中の子どもたちみんなが思っていることだと思います。

 

 昨晩、春香の夢をみました。そのためか、今日は、渡辺さんのこの言葉が、心に刺さりました。