1月10日の読売新聞「安心の設計」のコーナーに、子ども食堂に野菜を届けるボランティア団体の記事が掲載されていました。

 

 龍神正則さん(80)が代表を務めるグループ「アグリ」のメンバーは、大阪鶴見区にある畑で、寒い冬の朝から野菜を収穫します。メンバー18名の平均年齢は77歳。最高齢は91歳の方もみえます。採れた野菜は、福祉協議会を通じて区内の子ども食堂に届けられます。昨年11月には、地域の小学生と芋掘りをし、子どもたちと直接的な交流をすることもあったそうです。

 

 代表の龍神さんは、幼くして父を亡くし、母一人で働いている姿を見て育ちました。その母を「手助けしたい」という気持ちが、「誰かの役に立ちたい」にふくらみ、今の活動につながっています。子ども食堂にも様々な背景を持った子どもたちがいます。龍神さんは「『おいしい、おいしい』と食べてくれるとうれしい。子どもたちがお腹いっぱい食べてくれると、私たちの気持ちも幸せでいっぱいになります」と笑顔で語ったそうです。

 

 定年後の社会とのつながり、おいしい野菜をみんなと食べれる幸せ、みんなを幸せにする活動に、心が躍りました。「人の役に立ちたい」という思いは、年齢に関係なく普遍的なものですね。