三連休が明け、何気ない日常が始まった。

普段通りに挨拶を交わし、始業を告げるチャイムが校舎内に鳴り響く。当たり前の光景。

ふと、滝学園以外の学校にも思いをはせてみる。

『春の香り』を手に取った高校生はいるのかな?まだ、図書館で誰かに借りられるのを待っているのかな?なんて。

金曜日に紹介した名古屋市立の高校の図書館司書の方から、直接メッセージをいただいた。本来、こちらからお礼を言わねばならないところ、先方から声をかけていただいたのだ。すごく幸せな気持ちになって、胸にグッとくるものがあった。これも春香が結んでくれた縁なのだろうか。日々の中に、幸せの種を蒔いてくれる。

夕方には、その学校の別の先生が、教室に『春の香り』をおきたいとご連絡をいただいた。

幸せが一気に2倍に膨れ上がった。素敵な文章まで添えて紹介してくれた。

学校単位で広がっていく春香の思い。わくわくする気持ちと感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。

今日は、facebookでも、多くの方が『春の香り』の紹介ページをシェアしていただいた。嬉しいことは重なるものだ。

帰り道、何気なく寄った滝学園にもっと近いスーパー平和堂内の書店(こみかるはうす江南店)にも3冊『春の香り』がおいてあった。

春香の同級生もたくさん住むホームタウンのスーパー。21歳になった友も春香のことをおぼえていてくれるかな。

2年前の10月。症候性てんかんと発作で、ドラマのような毎日だった。それでも家族は全てを受け止めようと覚悟した10月だった。

2年後の10月。青空が澄み渡る日常。春香のいない日常は淋しいが、『春の香り』が、小さな幸せを運んでくれています。春香ありがとう。