無くしたものと、残そうとすること。 | harunohitsuji

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酒井紫羊の陶芸ブログです。


最近は「だんだん」も見ずに、朝早くから学校に行って
時計が一周するまで、ずっとロクロをしていました。
こんなに純粋に陶芸に打ち込むことなんて、この先無いはず!
修了制作も、いよいよ大詰めデス。


さて。
校内の通路にひっそり生えていて
私も含め、諸先輩方が描かれていた山帰来が
学校の建て替えのために、刈られてしまいました。
もう、枯れているこの子たちが、最後の山帰来です。
以前、お気に入りの画材が手に入らなくて
[戦友を亡くしたような…]と書きましたが
また、戦友を亡くしました。

毎日毎日、脇を通る度に
花が咲いたり、実が付いたり、色づいてきたり
季節の移り変わりを楽しんでいたのに
そんな山帰来さんを見るのも
今年で最後です。

命を繋いでいくのは、本当に難しいことで
永遠に生き続けるモノなんて無いんですけど(ベニクラゲ以外)
本当に本当に、残念でなりません。
この山帰来さんの命をスケッチに写して
作品に残そうと思います。

今まで、何も言わずに見守ってくれて
感謝、感謝です。