誰かが死ぬわけじゃないじゃん | harunohitsuji

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酒井紫羊の陶芸ブログです。


写真は私が描いた染付けの湯のみ

昨日はお買い物へ行ってきました。
瀬戸の粘土やさんとか、釉薬やさんとか顔料やさんとかいろいろ。
宮部さんに教えてもらうツアーをしてきました。
途中、染付研修所へ行って
指導員の大谷さんと話したりして、
私の最近の悩みなんてものを打ち明けたりしつつ。
まあ有意義な休日(平日やんけ)でした。

私の悩みというのは、今後の進路。
今自分は陶器を作っているのですが、
教授からは磁器に転向しなさい!と言われています。
陶器なのか磁器なのか
決めるのは私の勝手なのですが、
磁器のほうが向いていると思って教授はいってくださるのだし。
うむむ。
でも、私は磁器という素材は好きなのですが、
染付けはどうも苦手で好きになれなくて、
そんで指導員の大谷さんとずっと話したいと思っていました。

大谷さんは若いのにそーとーいい作品を数多く手がけていて
宮部さん同様、身近にいる私が尊敬する作家!なわけですが
昨日はそんな大谷さん、宮部さん、私の3ショットで
小一時間ほど語り合い
それはそれは私にとって有意義な時間でした。
やっぱね、作家で食べている人は、。
みなさましっかりした意見をお持ちでした。
ほぼ、下ネタでしたけど。

そんな中、大谷さんは信念を持って染付けをやっておられるのに
私がただ「向いてるかなーと思って。」とかいう
甘い考え方で染付けをやろうとする自分の浅はかさが
恥ずかしくなってしまいました。
でも自分は自分の出来る事を、自信を持ってやっていけばいいんだと
思ったのでした。

私の出した結論は
土モノ…陶器です。
土味を生かしたり、釉薬と土と絵付けと
三位一体となって作り上げる空間を表現できるのは
陶器しかない。
それは染付けでは表現できないから。

「べつに失敗したって、誰かが死ぬわけじゃないじゃん。大した事じゃないよ」
確かに。そうかも。