僕にとってオーストリア、其れもハンガリー寄りブルゲンラント州は第2の故郷である。東京下町の親元から、暑い中で飲み物の自動販売機の無い畑ばかりの村クーラー等、夢のまた夢ジョン・レノン75年? 夏は事務所中窓ドア開けて「田舎の香水」より温度1℃でもいい、下げてくれ〜の仕事場。あ、住んでた村にも封切り映画が珍しくあった。Jack Nicholson/Jessica Langeの郵便配達は〜。カッコウの巣の上でを日本で見てたので、此の映画はMust/obligation だと思った。

赴任3年前入社した会社の同期、同年入社と前後1年の仲間は週末は六本木ディスコ、長ければ伊豆半島へドライブ、秋は秘境温泉、冬はスキー場ヘと仕事より気の入るオーガナイザーが必ず数人いて一緒に行動した。スキー場へは春にも誰彼車調達して行った覚えがある。着るもの丈神保町界隈で揃え、後はレンタル。滑れる訳では無い。スキーは赴任直後の珍しく長い2週間のクリスマス休暇の半分を風邪熱で潰した後、次の春ウィーン南のSemmering に日本人会のバスツアーで行って、同僚先輩の手解きを受けなだらかな斜面で平行に板を揃えられる様になった。

唯、仲間意識がここちよかった。で、その中の誰かが退社を機にヨーロッパ知人を渡り歩くツアーを組んで、オーストリア=[僕クン]と成った。ウィーン名物StefansDom、門前街でシュニッツェルとメランジュ、第三の男で有名なプラーター遊園地の回覧車、カメラマン兼任。

夕刻小高い丘のホイリゲ(Heurige/r) ワイン酒場でJauseヤウゼ(Fest-platteフェストプラッテ/ソーセージ・ハム盛合せ)

映画「会議は踊るDer Kongress tanzt」でヒロインがロシア皇帝に会いに行くのも、ナポレオンがエルバ島脱出、本土上陸の報に皇帝が還ってしまう別れのシーンも此のホイリゲである。Das muss ein Stück vom Himmel sein , Wien und der Wein. 此れも強調構文かな (ウィーンとワイン、この組合せは天国の贈物に違いない。)

ウィーンはフランス・ドイツ方面の西駅とイタリア方面の南駅がある。(東京で北方面の上野、西方面の新宿、南方面の東京と役割分担されてたのに似ている。) 次は女性陣憧れのパリ、おフランスと聞いて下宿に戻ったら、パリから日本帰国便がオーバーブッキングで乗れそうに無いと「泣き」の電話が。先ずはパリの同僚に連絡の上、相談。結局パリ迄の列車移動を活かし最悪ブッキングし直すとしても買物他ウィーンより観光名所のある花の都へ送り出した。40年余り前の話だが、当時エール・フランスのオーバーブッキングは有名だった。25-6年前、ドイツHerbstferien秋休みに家族でフランス・コルシカ島へ行った粗一週間の予定だったが不穏な噂が飛び込んで来た。コルシカ島はフランス国内便、エール・フランス独占。デュッセ---ドゴール(バスで)オルリー-コルシカ島のルート。

対岸に白い島が見えた。あれをご覧と指差す方にElba白い島。(空軍大戦略Battle of Britainでドイツ空軍元帥ゲーリングがフランスCalaisから対岸の英国白い岸壁を見て低く尋ねるDover? ドーバー海峡のドーバーか) 毎日スカスカでコルシカ島へ何故にジャンボが飛んでいるのか、金曜日に判明する。エール・フランスは期間明記せずストを打ったのだ。其れも何時でも被害者回収出来る方法で。はじめの地中海。昼間海水浴出来る暖かさながら、夕刻は10度程、冬の寒さ、水曜木曜帰る予定だった人達は気をもまされ、携帯も無かった時代固定電話、其れも公衆電話でドイツの旅行会社、フランス人空港地上員と話ながら皆ヤキモキして、結局僕らが帰る予定だった金曜日に満杯のジャンボでオルリーに降り立つ事に成る。日程変えざるを得なかった人達はチケット切り換えでごった返し。ドゴールでは爆弾騒ぎで僕らのカウンターは使えず。僕らもデュッセ向け便を一部キャンセル待ちに廻された。但し、此等はラッキーな方だった。と言うのも、その一週間後、コンコルドが大変な事故にあったからだ。スト・オーバーブッキング=人災、不満・不安は何時か時間が解決する。その4_5年後、ブルガリア・ソフィアへ出張直前に今度はルフトハンザスト情報が流れた。ルフトハンザは南方面をミュンヘンをハブに設定。ブルガリア他バルカン方面、イタリア・アド

リア海など。ブルガリア到着同時にドイツテレビ受信可能性チェック。果たしてスト突入。其れもドイツ帰国日から。携帯バッテリー充電状態維持。アシスタントに切り換え交渉既に行っていた。切換受入れは何とエール・フランス。此れには驚いた。此れに因って、南北方面にミュンヘン--アンコナ/ペスカラへ動いてたベクトルと交差する東西ソフィア--パリドゴールでハイジの里アルプスにバツ❎印(此処よ此処忘れ無いで)を描く事が出来た。