めちゃくちゃにできるほどの火力がないところが亀井のいい所だと思いますが。
亀井みたいな女のこと全然好きじゃないけど亀井みたいな女がいる作品が好き。
※単行本ノベライズ等未読
こんにちは。百合のオタクです。
タイトルの「女女人間関係」は「百合」にしても良かったのですが、
百合を「女女恋愛」とのみ捉えると話がややこしくなるのでやめました。
私の文章では基本的に百合を女女人間関係という意味で使います。
よろしくお願いします。
というわけで、トラペジウムを見ました。
賛否両論!と聞いて行ったのですが、見た直後の感想は「普通に良い映画じゃん」でした。
否の部分があまりよくわからない。
感想戦していたオタクのブログはこれです。
アイドルアニメ!東ゆうの異常性が〜〜〜〜!って聞いていた前情報より王道女子高生友情アニメーションでした。
王道女子高生友情アニメーション、すなわち百合ですね。
・亀井美嘉という女
亀井美嘉、女女友情アニメーションに出てくるには異性愛者すぎる。
亀井美嘉に最初に「気持ち悪っ」ってなったシーン、古賀さんと打ち合わせた時の「どうして友達だって言ってくれなかったの?」だと思います。
あのシーンの異常性、別に東ゆうは「友達じゃない」って言ってるわけじゃない所なんですよ。ボランティア仲間と友達は両立する。
後々明かされた「東が亀井のヒーロー」を踏まえても気持ち悪い。
1番気持ち悪いのはやっぱり亀井に彼氏がいることです。
別に私は、女女が主軸の作品に男女に落ち着く女キャラクターがいることのアンチではありません。
女を描くのに男も作品中で描いた方がいいやろと思っています。
(こちとらマリア様がみてるのオタクですよ。百合のオタク全員ステップを読みましょう。)
その上で亀井の気持ち悪さは、「バリバリの異性愛者でラブラブの彼氏がいるのに東ゆうに湿度のある執着をしている所」です。
ただ、これって別に矛盾しているわけではないんですよ。
女子高生だったことがあるのでわかるんですが(サンプルは私でn=1)、女子高生くらいの時って恋愛全然関係ない、超仲良いってわけじゃないくても超好きってだけでやや気持ち悪いくらいの執着をしてしまうことってあるんですよ。私はありました。
ここの質感が肌感覚で「ウワ〜〜〜〜〜〜分かる〜〜〜〜〜〜〜〜〜」になってしまって怖かった。原作情報何も知らずに行ったのですが、後で原作が女性の方って聞いて何となく納得しました。知らんけど。
あと亀井はキャラデザ(特に足)がこう……エロくて異性愛者っぽくて良いですね。
普通だけど頑張って痩せてる東、やや幼児体型(服装もある)くるみ、すらっとして大人っぽい蘭子あたりのスタイルの描き分けも非常に良いのですが、亀井は足がやや太めでリアルさのあるエロさなのがキャラデザに説得力があって良い。
パンフをお持ちのオタクは東西南北が描いてあるページの後ろから見た足をご覧ください。
8年後に6歳の子供がいるものすごい(すごい)よね。
・亀井は百合をめちゃくちゃにできない
結局、亀井はトラペジウム(不等辺四角形)の一旦を担いはしたけれど破綻の直接的原因にはなれないんですね。
ヒーロー東と一緒にアイドルをやり続けることもできなかった。
そういう中途半端さが非常に良いんですよ。
ただ、東みたい我の強い人間にはそんな中途半端さは大して効かない。
この程度のダメージしか与えられません。
この後ちゃんと(?)謝ってるしくるみの破綻とかがなければ東西南北(仮)がこの件のせいで破綻することはないんじゃないかな。
アイドル続ける世界線の亀井が男を優先するか東を優先するかは男の方な気もしますが。
大体百合作品のメインを張る女って我が強くて。
どちらかの我が強くなければ女女はできないんですけど(要検討)、そ〜〜〜んな女が女女にも執着しながら男女をやる女になんか負けないんですよ。
あとはなんかこう……これを言うのは癪なんですけど……男女恋愛において女性って寄りかかる側な傾向がないですか?全員がそうじゃないのは分かるんですけど。
私はやがて君になるの佐伯紗弥香さんの夢女なんですよ。
佐伯沙弥香さんが柚木千枝さんに絶対に負けないところが好きなんですよ。
仲谷鳰 「やがて君になる」 4巻より
や、亀井はこんなに悪くないけども。
「百合をやります!」と宣言した上で真面目に百合をやらず、男女に帰着する作品はゴミですが、男女をやってる女を描いた上で「女女をやるぞ!!!!!!!!!!」という気概を見せてくれる作品は神なんですね。
いや〜〜破綻もさせられないし東の隣にいることもできない亀井、最高!
亀井のこと、好き鴨試練。