草根木花 ~カロコン~

テーマ:

カロコン(栝楼根)

 

科 名     ウリ科

学 名  

Trichosanthes kirilowiiトウカラスウリ(唐烏瓜)

Trichosanthes kirilowii var.japonica

キカラスウリ(黄烏瓜)

学名の意味:Trichosanthes :カラスウリ属

ギリシャ語の「thrix(毛)+ anthos(花)」が語源。

花冠の先が細裂して糸になることから。

cucumeroides : キュウリ属に似た

kirilowii :  採集家「キリロフ」に由来

使用部位: 皮層を除いた根

別名:天花粉・瓜呂根・瓜蔞根・花粉

植物の特徴: 

・つる性植物。

・夏の夜に花が咲く。

・実を、烏が好んで食べることから「烏瓜」。

成分: デンプン、アミノ酸、脂肪酸(trichosanic acidなど)、ステロイド、トリテルペン、レクチンなど。

効能:解熱、止瀉、鎮咳、排膿、の目的で、虚弱な傾向のある人で口渇のある疾患に用いられる。 

民間では催乳、解熱、利尿、咳止めに用いられる。 

原産地:中国(安徽・河南・山東省など)。

応用:粉末 (天花粉) は幼児の皮膚病に外用する。根のデンプンは天花粉といい、かって乳児の汗疹の治療に用いられた。

ちなみに最近のベビーパウダーはデンプンに亜鉛華などを加えたものが殆んどである。

また、基原が同一で薬用部位の異なる生薬に、栝楼実、栝楼仁、栝楼皮があり、用途も違う。

処方:柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯、柴陥湯。

 

 

はるにれ薬局 屯田店

後藤 伸佳

草根木花 ~ライラック~

テーマ:

ライラック

 

 

科 名     モクセイ科

学 名     Syringa vulgaris

学名の意味: Syringa : ハシドイ属
      vulgaris : 普通の

Syringa(シリンガ)は、ギリシャ語の「Syrinx(笛、パイプ)」が語源。 

枝から笛、パイプを 作ったことから。

植物の特徴:ひとつひとつの花は筒状で、先が4つに切れ込んでいます。5つに切れ込んだ花もごくわずかあって、幸せを呼ぶものとして喜ばれています。
開花時期は、 4/15 ~ 5/ 15頃。
・「ライラック」は英語名。
・イギリスでは 5月祭の花になっている。
・花は紫、白、赤など色さまざま。
・密生して咲く。
・とてもよい香りで香水の原料にもなる。
・冷涼地を好み、札幌市の「市の花」。
別名:リラ・・・英語のLilac(ライラック)を、フランス語では 「Lilas」と呼ぶことから。
フランスで「リラの咲く頃」とは、一番良い気候のことを指す。
・和名では紫丁香花(むらさきはしどい)やハナハシドイと言う。
花言葉:白…年若き無邪気さ青春の喜び。
    紫…恋愛のはじめての喜び。
原産地:バルカン半島、アフガニスタンなど。
ライラックまつり:1959年に第1回が行われた。
大通公園4丁目で行われたこの最初のまつりでは、トラックでパレードが行われた。

・1889年に学校法人北星学園の創始者、サラ・クララ・スミスがアメリカ合衆国から持ち込んだものが札幌市におけるライラックの始まりであり、その後札幌市内に広まったライラックは。
第1回が行われた翌年の1960年、市民の投票が行われ「札幌市の木」に選定された。(2位はニセアカシアでした)

最古のライラック:明治23年、北星学園の前身であるスミス女学校の創始者サラ・C・スミス女史が、故郷アメリカから携えてきたもので、北大付属植物園に現存しています。

 

※本年度は終了いたしました

 

はるにれ薬局 屯田店

後藤 伸佳

草根木花 ~カッセキ~

テーマ:

カッセキ(滑石)

 

学 名     Kasseki
基原:主として含水ケイ酸アルミニウム及び二酸化ケイ素からなる

組成式:Mg3Si4O10(OH)2

別名:白陶土、唐滑石、軟滑石、硬滑石、タルク
・軟滑石・・・天然の含水ケイ酸アルミニウム(加水ハロサイト)
・硬滑石・・・滑石(タルク)で天然の含水ケイ酸マグネシウム
・正倉院に保管されていた滑石は軟滑石であった。
現在は中国では主としてタルクを用いているが、日本では加水ハロサイトやカオリナイト(白陶土)を用いている。特に、白くて滑らかで、水で潤すと全体が軟化して崩壊するものを唐滑石と呼んで上品とする。
・滑石はモース硬度1の基準となる標準物質で、鉱物の中で最もやわらかいもののひとつである。
・爪で傷つけることもできる(爪の硬度は2.5度)。
薬用部位:鉱物
温寒:
帰経:胃・膀胱
薬味:
薬能:利尿通淋、清熱解暑、去湿斂瘡、熱淋、石淋、尿熱渋痛、暑湿煩渇、湿熱水瀉に用いる.湿疹、濕瘡、汗疹に外用する
薬徴:小便不利を主治する也。傍ら渇を治す。
薬効:利尿作用  消炎作用
成分:含水ケイ酸マグネシウム、加水ハロサイト(酸化アルミニウム)
効能:消炎性利尿、止渇薬として、膀胱、尿路疾患に応用する.また切傷に外用する.
薬理作用:膀胱炎・尿道炎の要薬です。硬滑石には吸着及び収斂作用があり、腸管を保護し止瀉作用がある。また、その粉末は傷口を保護し、分泌物を吸収、かさぶた形成促進作用がある。
用途:消炎、利尿、止瀉薬として、利尿減少、口渇に応用する。膀胱、尿道、腸管の炎症をおこした粘膜面を緩和包摂させるのである。また、切傷などに外用する。
臨床応用:去湿清熱の常用薬である。尿量減少に熱象をともなうときによく用いる。
  1. 熱淋(急性尿道炎、膀胱炎など)・石淋(尿路経結石)に用いる。利尿清熱作用があるので尿路系結石・急性尿路感染症などの方剤に広く用いる。
  2. 熱射病・日射病に用いる。
  3. 熱性疾患の中期か極気で、持続性発熱・身体が重たい・口渇・舌苔黄などの症状があるとき(湿熱病の気分証で湿象をともなったもの)には、滑石を補助薬として用い、他の清熱利湿薬を配合して湿熱を尿とともに除去する。
    このほか、温熱病の回復期で、脱水・栄養障害をきたし、炎症(余熱)が残存しているときにも、滋陰薬に滑石を少量加えて利尿して熱をさます。
  4. 皮膚湿疹・皮膚炎などに、黄柏末などを配合して外用する。滑石を創面に撒布すると、皮膜を形成して創面を保護し・分泌物を吸収し・痂皮形成を促進する。

処方:五淋散猪苓湯猪苓湯合四物湯防風通聖散