本音を言うと父母とは息子の深い話をしたくない。


同居を始めた頃、母が息子のことを聞いてきた。


ずっと躊躇していたらしい。母は、きっとためらってためらって思い切って聞いてきたのだと思う。


私に息子の話をしていいのか。


気を遣ってくれていたことにはとても申し訳ない。


私は  息子への思いを伝えた。


今でも泣いてしまうし、寂しい。周囲の我が子の話を聞くのはつらいし、買い物も人を無意識に避けてしまうところがある。


私はお墓なんかいらなかったし、戒名に意味もない。

父に、それじゃかわいそうだ、と言われたことに不満はある。


でも丸くおさめるためにお墓も戒名も用意した。


そんな話を母にしたと思う。

(話しているうちに涙があふれて忘れた)


ひと通り話した後、母はこう言った。


話せてよかった。



ん?

私はちっともよくないけど?!


父母のことは好きです。

でもなんでだろう?

父母と息子の話を共有するのはすごく嫌で。


息子のことどこまで知ってる?

知らないのに知ったような感じで満足する父母がすごく嫌。


時が経って周囲にはもう息子の話がもうできない、と嘆く私なのに、父母とは話をしたくない。


矛盾してますよね。心がせまいですよね。


母は話せて満足したようなので、普段は楽しくお話をしますが、きっとまた息子の軽い話はできても深い話はしないと思います。


心がせまいですね。