昨日夕食時、久しぶりに夫と息子の話になった。
近所の息子の友達の進路の話をしていた。
生きていたら18歳。
息子は何をしてたんだろうね…。夫が言った。
たらればの話をすることではない、と夫はわかっている。お酒の力もあるだろう。
めずらしく夫からそんな話がでた。
ふいにそんな話をするから、私は言葉にならず涙があふれてしまった。
少し息子の思い出話をして。
そして夫は私を褒めてくれた。
君はすごいと。
夫は息子の死で私が壊れてしまうと思っていた。
だから心配で仕方なかったらしい。
私が第1発見者でもあるから。
私の強さをとても褒めてくれた。もちろんどれだけの悲しみを抱えているかも分かってくれている。
生きていくしかないからねぇ。
でも今でもスーパーや近所では周囲の目が気になるし避ける術も身につけた。ママさんの子育ての愚痴話なんか聞かされると辛くなったり腹立つこともあるよ、と夫に話したら笑っていた。
そして夫は言った。
俺たちは息子が亡くなった3ヶ月後に台湾旅行に行ってるし、その数ヵ月後には愛犬エルモを家族に迎え入れてる。
はたから見たら変な家族だろう。
でもいいんだよ。関係ない。俺たち家族のことをとやかく言われる筋合いはないし、俺たちの心のあり方だ。
本当にそうだと思う。
娘と3人で行った旅行は、この時間がとても大切で必要だったし意味のあるものだったと思う。
エルモがうちに来てくれたこともまた私達にはとても意味のあることだ。
いろんな家族の形がある。
それでいい。
息子の話になり、思いがけず泣いてしまう夕食になってしまったけど、まだ私は涙は出るんだ、冷たい人間じゃなかったんだ、と安心したりして。
今夜、夢に息子が来てくれたらいいな。
あなたとお話がしたい。