えと、気・血・津液のお話は昨日で終わりだったんだけど、ついでのお話として「精と腎虚」についてのお話を書きます。

あ、腎虚というのは、別に腎臓病のことを言っているわけではありません( ̄▽ ̄)

それではまずは、精(せい)から説明します。
生命エネルギーであり、精から気・血・津液を作り出すことができます。
「精」は両親からのエネルギー「気」を受け継ぐことと、飲食物や呼吸によって作り出されると考えられています。
精の不足した状態を腎虚(じんきょ)と言います。これは腎臓が悪いという意味ではないのでご注意ください。
腎虚になると、虚弱体質になったり、成長が遅れたり、若いのに老け込んだりすると考えられています。

主な腎虚の症状以下のとおりです。

①成長・発達の遅れ
五遅:起立の遅れ 歩行の遅れ 言葉の遅れ 発毛の遅れ 歯の生え揃えの遅れ
その他:泉門の閉鎖の遅れ 夜尿症 骨や筋肉の形成不全

②早期の老化
疲れやすい 腰痛 腰の重だるさ 頻尿 夜間尿 記憶力低下 視覚や聴覚の低下 精力低下 白髪 抜け毛 早期の閉経

これを見てわかるとおり、まず老人は、それまでの長い人生で生命エネルギーである「精」をかなり消耗しまくっているので、大きな病気がなくても腎虚の状態になっている人が多いです。

若い人や子供の場合、慢性疾患患者などが腎虚になっていることが多いようです。

このブログのフォロアさんたちも腎臓病の有無に限らず「腎虚」になっている人が多いかもしれませんね。