いくら説明されても、なぜ今日焼きそばが食べられなくなったのか理解できないA君…

楽しみにしていた焼きそばを奪われた怒りを爆発させ、大きな声でわんわん泣きながら大暴れ。

椅子はけ飛ばすは、おぼんはひっくり返すは、給食時間が終わってもその怒りはおさまることがなく、周りの子がケガをするといけないので、別室に連れて行かれました。

廊下中に彼の叫び声が聞こえていました。

知的障害者って、良く言えば素直で従順。自分の気持ちに正直ですが、その正直さというか、素直さがいきすぎれば、ちょっとした問題行動になりかねないところが苦しいところです。

A君も、ただ焼きそばが食べたいと訴えたいだけなのですが、号泣して大暴れされては周りの人の迷惑になります。

無論、彼にそういうことを考えられるだけの力はないのですが…

さて、その後A君がどうなったのかというと、午後の授業には出ず、早めに寮に戻されていました。

なお寮の食事も同じ厨房で作るので、この日の夕食は仕出し弁当になりました。

さすがのA君も昼飯抜きはこたえたようで、夜はおとなしく弁当を食べて余した。

それから2週間後、水質検査は特に異常なしで、また毎日の給食が戻ってき