トガニ 幼き瞳の告発

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トガニ 幼き瞳の告発
도가니


「私はこの事件を世界に知らせようと決心した」



〜STORY〜
恩師の紹介で霧の美しい田舎町ムジンの聴覚障害者学校に赴任することになった美術教師のカン・イノ(コン・ユ)。そこでは教師たちによる暴力・性的虐待が日常化していた…


この映画は2011年に韓国の映画館で見ました。
その頃は韓国語もあまり分からなかったけれど何故か映画の内容が理解できて、その内容に衝撃を受けたことを覚えている。

7年経って見てみても衝撃はそのまま残っていました。
これが実話に基づく話だなんて信じられない。
でもこの映画をきっかけに事件が再検証されて加害者に重罰が下ったというのは素晴らしい事例で、映画の力とか可能性を知ることができました。


「トガニ」は原作を読んだコン・ユさんが出演したいと熱望して映画化した作品。
きっと演じた俳優はしんどかっただろうし、子役たちはもっと辛かったかもしれない。
よく演じてくれた。
辛かったのにこの事件を知らせてくれてありがとう。


美術教師を演じたコン・ユさん。



子役たちは特にしんどかったよね。
※監督のインタビューによると子役たちには役に感情移入しないよう努めたとか。
暴行のシーンでは「校長が腕を掴んだらあなたは声を出して手足をバタバタさせてね」といった感じで。


結果「トガニ」公開は社会的に大きな反響を起こしました。
映画を見た観客たちは事件の再捜査と施設閉鎖を求める署名活動をして、事件の再捜査、施設閉鎖だけでなく関連法改定にまでつながりました。
「トガニ」は映画を超えて社会的弱者に対する性的暴行と虐待を公論化するきっかけになった作品。


調べて分かった主な法改正としては↓
2011年11月から障害者、13歳未満児童に対する性暴行罪の公訴時効の廃止。
2012年8月からは校長や教師など立場を利用して未成年者にセクハラした場合は被害者の処罰意思と関係なく処罰されるようになった。

2011年9月に映画が公開されて11月には法改定って、どれだけの勢いで波紋が広がったのかが分かりますね。



校長先生(チャン・グァン)



事務室長(チャン・グァン)

校長1人だけでも最悪なのに双子だったとは!!


校長はどっちかな。



映画の反響をうけて2013年に加害者のうち1名は懲役8年、電子足輪装着10年、個人情報公開10年の刑が確定したそうです。

悪魔を見たの記事にも書きましたが
韓国では犯罪者への刑罰としてGPS機能付きの足輪をつけることもあるんですね。
これで性犯罪者の再犯率が8分の1に減ったとか。
犯罪者の肩を持つことはできないけれど、写真で見たらなかなかゴツい足輪だったから完全に隠すのは無理なんだろうな。
ある程度は明らかな犯罪者として生きていかなきゃいけなくて、社会に出てから人々にそういう目で見られ続けて、更生することはできるんだろうか。



「戦った結果わかったことは私たちも他の子と同じように大切な存在だっていうこと」

弱い存在から悪い大人の餌食になってしまう。
素直で優しい子から犠牲になってしまう。

作品中にあったように、被害に遭う子の親も何かしらの弱みがあった。
貧しかったり、障害があったり。
親を見て対象にする子供を決める。
私は親としてできるのは、なめられない親になること。
優しさや品性も必要だと思うけど、それだけじゃ子供は守れないのかなと思いました。
子供を守るために強い親でありたい。




最後に胸に引っかかっている作中のセリフを載せておきます。
この言葉が作品の核になっているように思いました。

「私たちが戦うのは世界を変えるためではなく、世界が私たちを変えないようにするため」


ヒヨコおしまいヒヨコ



事実を知るためにぜひ見て欲しい。

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