結果主義と経過主義。

みなさんはどちらですか??


あたしは結果主義です。
いや、正確に言えば結果主義でした。

結果主義だったのはずっと営業してたからと思います。

“営業職”は結果を出さなきゃ仕事してると認められない仕事。



『仕事ってなぁに?』

っていう無知で素直な新卒の時に
某ベンチャー企業に入り、飛び込み営業をしたらたまたま売れて2週間で昇進した。


その後も誰よりも売った。

オーナーには“セールスモンスター”って言われた。

2ヶ月目にはその会社から派生したグループ会社にうつり完全実力主義の会社だったからトップとして扱われた。


その会社には経営者以外には“総合職”という名の営業職しかいなかったので実質、会社の2番手。



一緒に入った新卒や先輩たちときゃいきゃいふざけてたら
あたしだけ呼び出されて『なんでお前まで遊んでんねん』って怒られた。

トップの自覚をしろって。
いつも強く求められた。


トップって何よ?洗剤?

あたしなりたかったわけじゃない。
たまたま売れただけ。


そう思ってた。


でも一番は気持ち良い。


結果よりも経過だよ、とか他の人たちが励まされてても
オーナーはあたしには結果を求めた。

と、言うか求められてるって感じてた。


なんだかあたしだけ特別。


プレッシャーに押しつぶされかけて辛くて何回も泣いたけど
頑張ったら結果として達成感や一緒に頑張る仲間やお金もたくさん得られたし楽しかった。


そのポジションにしか味わえない経験をいろいろとさせてもらった。


トップって大変やけどいいかも。。。
洗剤はいらんけど。



だから売った。


目標と言う名のノルマを達成するために朝の4時までお店をまわったこともある。


今考えればクレイジーだけどねwww



売り上げばっかり追ってはいけない。
大事なのは他にある。
それを守れば勝手に売り上げが上がる。


その会社はそんな教え方だった。


でもあたしは『結局、“結果”でしょ』と思ってた。


“結果が結果を生み出す。“

そう思ってた。



結果を出せば稼げる。
結果を出せば昇進できる。
結果を出せば部下ができる。
結果を出せば部下がその背中を見て売れるようになる。

結果を出せば・・・


その繰り返しで最終的に営業から離れることができる。


もともと営業が好きだったわけじゃなかったからそう思ってた。


でも楽しかった。


いろいろ学んだし。


知らない人としゃべるの気を使うし好きじゃなかったけど平気になった。


人にありがとうって言われる充実感を知った。


フルコミだったからお金の大切さ学んだ。


上を目指す楽しさを知った。



『営業したくないから売るんだよ』
・・・って言ってずっと売ってたわ。



そうやって育ったから結果主義だった。


でも起業して経営者として仕事して考えが変わってきた。


経営者こそ当然、結果を出さなければいけない。


でも


結果主義と経過主義は別々のモノのように思ってたけど、経営者として多種多様で複雑に仕事をするようになって“結果を出すために経過が大事なんだ”って身にしみてわかってきた。



営業をしてる時は“売ること”だけに集中しすぎていてわかってなかった。

というか今思えばオーナーはちゃんと経過が大事だってこと教えてくれてたんだと思うけど、あたしが単純バカすぎてわかってなかったんだろうな。。。




“因果応報”って言葉がある。

良い結果にしろ、悪い結果にしろ、結果にはそれに至った原因があるということを表す言葉。


全部つながってる。



結果主義だからこそ経過が大事。



長い眼で見れば、結果がなかなか出なくても頑張り続けたらそれが後から結果に結びつく機会は多くなるだろうと思う。


いくら結果主義って言っても、やっぱり地道に努力した人には最終的に負けてしまうんじゃないかな?




結果を追うからこそ経過を大事にする。



当たり前のことかも知れない。


今更なのかも知れない。


でもあたしにとってはあらためてそう感じている今日この頃。




バカにしちゃいかんよ。

『うさぎとかめの話』。