私が子供の頃の話


母は私が出来なかったらどうしようと

挫けたくなる時や

出来ない から出来る に変わる時の手前で

ぐずりたくなる時に決まっていつも


あなたは私の子だから大丈夫 と

なんの根拠も無い理由を

私がそこを越えられる理由にしていた事がある


そこに私がなんでどうして?と聞いても

だってママの子だから と

それしか言わないのだけれど


その根拠の無い理由が根拠が無さ過ぎる故に

つっこむ気にもなれなくて


決心がつくまでの間

母はずっとあなたなら大丈夫 と

繰り返すだけだった


きっと今の私ならもう少し違う言葉で

もうちょっと違う対応をするけれど


根拠の無い自信って理由ではなく

ただ私を信じるというシンプルなものだから


大切な誰かが何かを越えようとしている時

あなたを信じる私を信じている という

だからあなたが大丈夫と思えなくても

私が信じている と言われたら


なんだかよく分からないと

思ってしまいそうだけどそれがポイント


なんだかよく分からない

=根拠の無い理由 と同じ事だから

私の自分を信じる自信が

相手の踏み出す一歩を作る事が出来るかもしれない


だから最初の一歩目は

なんだかよく分からないけどやってみる という

きっとそのくらいの気持ちでいい



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