税の攻防―大蔵官僚 四半世紀の戦争
(和書) 2011年09月30日 18:36
岸 宣仁

を読みました。

面白かった。

消費税導入までの四半世紀の政治家と大蔵官僚の戦いを描いている。

税というものに興味がなかったが、実際のやりとりをみて大いに興味を持った。残念なのは財務省の友人がこんな時期に海外留学に行っていて質問が出来ないことだ。

消費税導入時3%にするときには、所得税の減税などセットでやっている点や、5%に上げる時は巧みに二段階方式で恒久減税と一時的な減税を混ぜているところが凄い。

97年にその一時減税が廃止されたので、歳入が減ったことがわかった。

今後少子高齢化が進むにつれて、直接税から間接税に比率をますます増やさないと行けない事はわかるが、根本的にその逆進性を気にしなくても良いくらいの経済成長戦略を政治が描かないといけないと思う。

それが政治の責任でもある。
肝に銘じる。