僕はあることをひらめいた。
そして自分の部屋目指して一生懸命走った。
ガチャン...ふぅ。
僕は部屋に着いて間もなく何かを引き出しから取り出した。
勇気のある決断だが...これしかない。
僕は10m近くあるロープを握りしめた。
そしてベランダに出て、手すりにロープを結びつけた。
バクバク心臓がなっている。
この家には警備員が数え切れないほどいる。
だから、こうするしか...
りく「だ、だめだ...」
怖くて怖くてたまらない。
こんなことするくらいなら...会わなくていいや。
僕は諦めようとした。
すると...
りく「ん?」
僕のすぐ横に不自然な石の置物があった。
どけてみるとそこには...
りく「か、隠し通路だ!?」
僕は見つけてすぐ、隠し通路の中へ入っていった。
真っ暗で不気味なトンネルを抜けると...
「庭だ!」
家の庭だった。
僕は見つからないよう時々木の影に隠れながら進んでいった。
ゴクリ...僕は息を飲んだ。
そこは...家の門だった。
「家の門は特に警備員が集中してるからな。」
僕はそう言うと...あることを思い出した。
...家には警備員用の裏通路があったはず...(このまえ坂銀が話しているのを聞いていたから覚えていた。)
確か...ここに...あった!
僕は裏通路を見つけた。
でも、問題が一つある。
それは監視カメラがあるということだ。
どうしようか。
色んな方面から監視カメラがあるため、死角なんて無いのだ。
(僕には監視カメラを編集する技術もないし、だからと言って警備員に武装することも出来ない。...どうしよう。)
これしかないかな...僕はまた家の中に入って、警備員の更衣室へと向かった。
鍵がかかっているのはだいたい読める。
鍵は確か...坂銀が管理している。
僕は2階へ向かった。
ーー
ワイワイと僕の向かいの部屋で声が聞こえる。
姉達...いや、お姉様達がトランプゲームをやっていた。
りん「やったー!!大富豪!!おねーちゃん負ーけたっ(*´罒`*)ニヒヒ」
さなえ「りん!不利だよ!!(`o´)」
坂銀「まぁ、まぁ。お二人共。(´・∀・`)」
りく「あ、あのぉ...」
坂銀「はい?」
りく「僕も、少しだけ参加しようかな。」
坂銀「そうですか、何をやります?」
りく「今やってるので...いいよ」
りん「ルールしってる?」
りく「ううん、教えてさなえ姉。いや、お、お姉様.../////」
さなえ「ぷっ...あはははwwごめwぷはっははははww...お姉様...はははは...うふふw」
りく「そんなに笑わなくてもいーじゃん(`o´)」
さなえ「ご、ごめ...ははははw」
坂銀「わたくしが教えましょうか?」
りく「あ、はい。よろしくです。」
そしてカードゲームが始まった。
じろっ...坂銀のポッケ(ポケット)を見るとそこには確かに鍵が入っていた。
僕は自分のポケットにあらかじめ詰めておいたまぁまぁ大きい手のひらサイズの石を誰にもバレないように転がした。
りく「ちょっとお手洗いに行ってくる。」
僕はそう言うと立ち上がって、部屋のドアを閉めた。
そして、近くの水道で手を洗うと部屋の前で少しだけ待機して部屋の中へ入った。
(手を洗ったのは、トイレに行ってないということがバレない為、少しだけ待機したのは時間を稼ぐため(本当にトイレに行ったように見せるため!))
そしてまた戻ってきて、事前に転がしておいた石でわざとつまずいてこけた。
坂銀「おわっ!?」
そう、坂銀の上に。
その瞬間、僕はポケットから鍵を取り出し、自分のポケットに入れた。
坂銀「...お、お坊ちゃま!?大丈夫ですか!?」
りく「うん。大丈夫(^_^;」
僕はそう言うと、またトランプゲームを始めた。
ーーーー
2、30分後、僕はなんとか部屋を抜き出し警備員の更衣室に行った。
そして鍵を開けて部屋に入ると、すぐさまロッカーをあさりだした。
(坂銀が全てのロッカーの合鍵までもってたとは...)
お、あった。
僕はとあるロッカーから黒い(いや、グレーかなの)パーカーとジーンズを取り出した。
すぐさまそれに着替えて庭に出た。
これで、防犯カメラに写っても僕とは分からず、しかも警備員さんと思われる!!
僕は出来るだけ顔を隠して門の外に出ると、いつものコンビニに寄った。
入るとなにか騒がしい声が聞こえた。
その声の方に向かってみると...そこには3人がいた。
りく「ボブ...大輝...拓也!」
ちょうどレジが終わって駄菓子屋さんに行くそうだ。
僕は急いでパンを買って、その3人の後ろをつけていった。
駄菓子屋さんに入ると、僕はラムネ(飲み物の方)を4本買って、3人のあとをついて行った。
五分くらい歩くと、公園に入っていった。
3人がベンチに座ると、僕は勇気を出して
りく「こないだはごめんなさい。あ、あの...これっ」
っとラムネを三本渡した。
ボブ「ありがとう...そんなに気にしてないよ。」
大輝「センキュー!おれもそんなに気にしてないよ」
拓也「あ、ありがとう。僕も気にしてないよ」
りく「ありがとう。ねぇ...友達に...ならない?」
ボブ「あぁ、いいけど」
大輝「おー、いいねー!」
拓也「うん、いいよ」
りく「(やったー!)じゃあ、明日うちにこない?」
3人「おっけー!」
りく「じゃあ、明日の5時にぼく家で!晩御飯も食べてってよ」
3人「おっけー!」
僕は3人と約束すると、急いで家に戻った。
なんとか坂銀は気づいてないようだった...ε-(´∀`*)ホッ
そうだ!せっかくお金持ちになったんだし、3人が喜ぶような玩具を買ってもらおう!
そう思って、坂銀のもとへ行った。
りく「坂銀!玩具買って!」
坂銀「は、はぁ、しかし旦那様の許可を得なければ...」
りく「えー!!友達が遊びに来るの!スカイプか何かで言ってよ!!」
坂銀「かしこまりました。では、今日中に済ましておきます。それより、今朝食べたかっていらっしゃっていたアイス届いていますよ。」
りく「おー!気が利くねぇ丁度、暑いと思ってたんだ。」
坂銀「駄菓子は明日でもよろしいでしょうか?」
りく「うん!よろしく!」
僕はそう言って自分の部屋に行った。
猫「久しぶりだな。りく。」
りく「あ、うん。ん?僕の名前...」
猫「僕は何でもわかるんだよ。あんたの心もなって( -言- )ククク」
りく「Σ(゜ω゜)...こ、怖い...」
猫「ははは、嘘だよ!僕はもう眠いから寝るね。おやすみ」
猫はそう言うと寝た。
僕は猫を撫でながら、また横になった。
猫がすごく暖かかったか、疲れてたのか分からないが僕はまた、眠ってしまった。
(ちゃんと夜ご飯は食べたよ!)
ーーーー
また1週間後...
3人と約束した〝遊びに来る日〟がやって来た。
3人と遊ぶために買った、最新型のテレビゲームは用意されている。
ピンポーン インターホンが鳴る。
ボブ「おい、あそびにきたぞ!」
りく「こっちだよ!」
僕達は最新型のテレビゲームで遊んだ。
すごく楽しかった。
じゃあ、またね。と僕が言うと3人は帰っていった。
ドアが閉まった後、坂銀は僕の顔を見てこう言った。
坂銀「あんな人たちとお友達なんですか?」
りく「え...あんな人たちって?」
坂銀「今後、あんなに、いかにも庶民って感じの人達とは関わらないでください。」
りく「え...待ってよ!?なんで...ぼく...あの3人が好きなのに」
坂銀「お坊ちゃまにはふさわしくありません!」
りく「え...そんな...」
ーーー
日曜日、僕は坂銀の言ったことが気に食わなかったので、また脱走して3人の待つ公園に行った。
公園につくと...大輝と拓也はくらい顔をしてブランコに乗っていた。
りく「あれ...?ボブは...?」
僕が言うと拓也はガタガタ震えだした。
大輝は泣きそうな顔をしていた。
僕は鳥肌が立った。ボブが何時も持ち歩いている小さくて、可愛いひよこのボールが大輝の足元に落ちていた。
明らかに何かあった感じだった。
大輝「ボブ...がっ.....ぐ...くるま...に...」
りく「くるまに?」
拓也「はねられた。」
僕はクラっとした。
まるで夢を見ているかのように。
僕は言葉が出なかった。
……To be continued
