明治時代に来日し、日本人よりも日本を愛し、日本に帰化して小泉八雲と名乗った作家のラフカディオ・ヘルン氏の伝記を読んでいる。
明治時代と令和時代、重なる部分があることを発見した。
ヘルン氏は次のように治安が悪化していく日本を憂いていた。
「日本は道徳的大瓦解を蒙ろうしている。ここでは漁夫が喧嘩をする、農夫が争う。政治家は要撃し合う、学生は戦う、罪人は増加する一方という有様です。日本も今少し経ったら世界最良の国では無くなるでしょう・・・」
神戸や東京を「欧州文化の模倣ばかり」の新開地と表し、日本の商業道徳の腐敗もそのせいだと憂いている。
ヘルン氏は日本の国体や美風良俗を破壊するものはキリスト教だ、という考え方だった。当時の日本政府が灯籠流しや盆踊りを禁じたり、開港地で精霊船を流すことを禁じたのはキリスト教徒に反抗されたからである、と。
従来日本が他の宗教を同化したようにキリスト教をも同化するに違いないという考え方に対しては「キリスト教は同化しない宗教である。マホメット教とキリスト教は決して外の物と調和も同化もしない」と反論している。
この頃から日本は日清・日露戦争など世界との戦争三昧の時代に突入していく。
今の日本政府も、欧州ではすでに失敗したグローバル政策の後追いをし、また移民による宗教絡みの問題もすでに発生している。
歴史は繰り返しているのだけど、戦争だけは繰り返さないように国民一人一人が先人から学ばなければならないと強く思った。
