好きな少女漫画030
僕等がいた 第1巻 (全16巻)
小畑友紀 先生
ベツコミ 小学館
10年以上前に激ハマりしました!
実写映画化もアニメ化もされてる人気作品なので、ご存知の方も多いと思います。
すごく可愛らしい絵柄で、なんか爽やかにキラキラしてるんですが、実はちょっと重かったり闇が深かったり暗い一面もある作品です。
全16巻というなかなかの長さですが、よろしければお付き合いください。
16巻は長いので、途中で休憩として他の短めの作品を紹介したりもしながらゆっくりやります。
◉登場人物◉
3人とも高校一年生で、同じクラスです。
・高橋七美(たかはしななみ) 主人公
少しおバカでおっちょこちょいで元気な女の子。
特別美人でもなく、成績優秀でもなく、スポーツが得意なわけでもなく、ただの素朴で可愛らしい女の子。
通称ナナ。
・矢野元晴(やのもとはる)
クラスの超人気者。
中学時代は、女子の2/3が3年間で一度は好きになると言われていたほどのモテ男。
勉強も要領よくこなすタイプ。
男からも女からも人気があるが、少し影というか闇を抱えていそうな感じはある。
・山本有里(やまもとゆり)
矢野とは中学からの同級生。
暗めでおとなしい。ひとりで本とか読んでる。
みんなの人気者の矢野のことを毛嫌いしてたり(してるフリ?)、過去に矢野と絶対何かあった雰囲気がある。
◉1巻のあらすじ◉
高校生活の始まり、それは女の子にとって恋の始まりでもあったのです。
ピチピチの1年生、高橋七美、通称ナナにとってもそれはやはり同じこと、、、。
ナナとたまたま同じクラスになった、すっごいモテモテの矢野元晴。
女の子の3分の2は必ず恋に落ちるという矢野を、どちらかというとキライなナナは!?
(1巻裏表紙から引用)
以下、ネタバレあり!!
◉ネタバレ&感想◉
主人公の高橋七美は、高校入学2日目、友達いっぱいできるかな、とドキドキ。
勇気を出して隣の席の山本有里に話しかけてみるが、真面目でおとなしそうな有里とは会話が全然弾まない。
そして同じクラスの超人気者、矢野元晴とも出会う。
七美にとって矢野の第一印象は、、
でした。
少女漫画あるある05
●物語開始直後の第一印象『キライ』は第1話目の後半かラストで早くも覆る。
七美はセオリー通り、矢野の屈託のない笑顔や、意地悪そうで実は優しいところに、少しずつ惹かれてしまう。
矢野が女の子に人気ある理由が少しずつわかってくる。
が、たまーに心に闇を抱えてそうな発言も。。
例えば、
気の多い女が嫌い
という矢野に、
もし付き合った子が気の多いコだったらどうすんの?
と聞くと、
何か悩みとかあったら聞くよ!
と言うと、
矢野って普段は明るくてみんなの中心にいてかっこいいモテ男なんですが、七美の前ではたまにミステリアス男子なんです。
矢野の中学時代や過去をまだ何も知らない七美にとって、この矢野の言葉の意味がこのときはまだわかりませんでした。
そして七美はどんどん矢野のことを好きになっていく。
そして偶然(?)、矢野の中学からの親友の竹内くんから、昨年の夏、矢野の彼女が亡くなったという衝撃エピソードを聞く。
しかもその矢野の彼女というのが、
なんと山本有里のお姉さんだったのです!
有里が必要以上に矢野を毛嫌いしてるのにお互いの携帯番号を知ってたり、矢野が有里に優しかったりする微妙な関係の謎は、そういうことだったんですね。
亡くなった、矢野の元彼女は山本奈々(やまもとなな)。(←七美もナナなのに!)
真面目でおとなしくて頭が良くて地味な山本有里とは真逆で、おバカで超美人で目立ってた山本奈々。
思わず急にサラッと告白してしまう。
じゃあ付き合う?
と言う矢野だが、七美に本当に私のことが好きなのかと聞かれて
わかんない と。
七美は、
じゃあいい、そういうのはいらない。
ちゃんと好きになってから付き合って。
と。
七美は、もったいないことしたなーと後でちょっとだけ後悔することになるんですけどね。
ほんとに好きかとか聞かずに付き合っとけばよかったーって。
後に、この矢野のわかんないを
七美は、どうして大事なことをはぐらかすのかと聞くんですが、
実は矢野的には適当にはぐらかしてるわけではないんです。
いいかげんなつもりなら何とでも言える
らしいです。
たしかに!
ほんとに適当だったら、何とでも言えますからね。
わからないっていうのはちゃんとした正直な意思表示だなと思いました。
その後、矢野と亡くなった奈々の過去がさらに明らかになります。
なんと、奈々は事故でなくなったとき、矢野の前に付き合ってた元彼の車に乗ってたんです。
大好きな自慢の彼女が事故で亡くなって、しかも元彼と一緒で、でも亡くなってるから浮気かどうかもわからないままで。。
という地獄のような経験を中学3年で喰らってしまってる矢野。。
気の多い女だったら殺す、
とか
悩みは生きてる人間の特権、
とかの闇深台詞の理由が少しだけわかりました。
いや15歳の少年がそんなつらい過去を。。
想像できないです😵
こんな感じの1巻でした!
暗めーー!!😂
10年近くぶりに読みましたが、やっぱり記憶通り暗くて重めのお話です😵
〜〜2巻へつづく〜〜
端折ってますが、この1巻では遠足に行くエピソードがありました。
そこで矢野と山本有里の間に微妙な空気が流れてるのを七美は感じ取るわけです。
そしてその遠足の帰りに、竹内くんから矢野の過去を聞くんです。
という実は超大事なエピソードなんですけど、飛ばしちゃいました!🤣
是非コミックスでチェックしてみてください!
遠足編では、矢野らしさがいっぱい見れて、女子にとっては胸キュンポイントも多めだと思います🙌