好きな少女漫画019
【下弦の月】コミックス全3巻
愛蔵版 上下巻
矢沢あい先生
りぼん 集英社
幽霊とか出てきますが、怖くはないです。
悲しくて切ない物語です。
実写映画化もされてます。
L'Arc〜en〜Cielのhydeさんが出てたので観ましたが、僕的には漫画の方が面白かったです!
1巻のみネタバレあり!
◉あらすじ◉
17才の女子高校生・美月(みづき)は、居心地の悪い家を飛び出して夜の街を彷徨っているときに、街でギターを弾いている20才の金髪碧眼のイギリス人ミュージシャン・アダムと運命的な出会いをする。
家族とうまくいってない美月。
病気で恋人を亡くしたアダム。
心に傷を抱えた者同士のふたりは急激に惹かれあい、一緒に暮らし始める。
アダムの腕には注射跡があり、クスリをやってるみたい。
美月はクスリをやめさせようとするが、
アダムは美月に
君が死ぬからいけないんだ!
と言う。
そのときに美月は、アダムが死んだ元恋人と美月を重ねているんだと気づく。
翌日バイトに行こうとする美月にアダムは、
どこにも行かないで、ひとりにしないで、
と泣きながらキスをして首を締めて殺そうとする。
美月は、どこにも行かないからクスリやめて、と言うが、翌日にアダムはギターと共に姿を消す。
美月はずっとアダムを探し回るが全然見当たらない。
3日後、アダムから電話がかかってくる。
アダムはどこか遠くに行かなくちゃいけないらしい。
初めて会った場所で夜明けまで待ってる
もし来てくれるなら一緒に行こう
と言って電話を切るアダム。
美月は後先考えず走り出す。
そしてここから主人公が美月から、小学生の蛍(ほたる)に変わる。
蛍は美月と同じタイミングで別の場所で、飼い猫を探していて交通事故にあってしまい、意識を失っている間に夢の中(夢というより三途の川的なやつ)で美月に会っていた。
似てる猫がボロボロの館に入っていくのを見て追いかける蛍。
そのボロボロの館は、美月とアダムが一緒に住んでいた館です。
館の中には美月の姿が、、
美月は幽霊となって館から出たくても出られなくなっていた。
そして美月の姿は、蛍にしか見えません。
(三途の川的なとこで1回会ってるから??)
というところまでがだいたい1巻のお話です。
ここから、アダムの正体や過去、美月がどうしてこうなってるか、などの謎がちょっとずつ解明していきます。小学生たち4人組のおかげで。
それと並行して、小学生4人の友情や恋愛の話、美月と元カレ知己の話、などいろいろありまして全3巻にしてはボリュームたっぷりです。
ラストに向けていろんな謎や伏線が張られていて、ちょっとずつ回収されていくのが読んでて楽しいです。
ラストで全伏線が回収されたとき、めちゃくちゃスッキリします!
ただ、あまりりぼん向けの作品ではないため、連載当時はまったく評価されてなかったそうです。
まあ子供向けの漫画ではないですからねー!
ちょっと難しいので。
正直僕も全部は理解できてないと思います。
まあまあむずいです。
結局、連載終了後何年も経ってから急にめちゃくちゃ評価された作品です。
賛否両論あるそうなのですが、僕は完全に賛です!めちゃくちゃおもろい!!
総評
オススメ度 ★★★★★
ストーリー ★★★★★
キャラ ★★★★★
絵 ★★★★★
モノローグ ★★★★★★★★★★
読んでたら煙草吸いたくなる度
★★★★★★★★★★
矢沢あい作品といえば、モノローグです!
モノローグの渋味が、矢沢あい作品の醍醐味だと僕は思ってます!
もちろんストーリー、絵の美しさ、キャラ設定、も最高なのですが。
あと、煙草を吸いたくなる。
矢沢あい先生は喫煙のシーンをかっこよく描きすぎるので
煙草ってかっこいい!
と中学生みたいなことを思ってしまうのです。
なので禁煙しようとしている方には矢沢あい作品はオススメできないかもしれないですね。
最初読んでるときはよく意味が理解できないかもしれないですが、全3巻なので、理解できなければ何周でも読めばいいんです!
全部わかったときの深みは、他の少女漫画では味わえないものだと思います!!