15回目の月命日②。 | 春のちっちゃな幸せ探し日記☆

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今まで、一言も口を開かなかったたーじが、
低い声で一言。
「なんてカッコしてんのよ…後ろのトラックから丸見えだべや…」

私は泣きながら
「ごめんなさい」を繰り返した。

そのうち、お墓到着。

泣きすぎと、酔いと、変な興奮で、フラフラの私。

やっと、ダーリンの実家のお墓に到着。

そこで、たーじの2回目の爆発が。

「おめぇー!!なに考えてんのよ!!
今日はなんの日よ!!
旦那の命日だべや!!
だからここに来たんだろ!?
ここは神聖な場所だぞ!!
そんな場所に、昼間っぱらから酒飲んで、フラフラ酔っ払って来やがって!!
仏様に申し訳ないと思わねーのかっ!!」

私も、爆発。
「ごめんねってば!!
帰っていいから!!
歩いて帰るから!!(とうてい、歩いてなんか帰れる場所ではない、山の中)
たーじに私の気持ちなんて、わからないんだってばっ!!!」

しばらくの間、雨の中のバトル?が続いたあと、
いつも一緒に、私よりていねいに片付けたりしてくれるたーじは、
あまりの怒りで、無言でその場に立ち尽くしたまま。

私は、フラフラながらも、
花器の水を換え、ろうそくに火をつけ(雨で、とうぜんつかないが)、
お花と線香とお供物を供えた。


題目三唱のあと帰ろーとする私に、
たーじの3回目の爆発が浴びせられた。

「ここまできて、拝みもしないで帰るのか!!
旦那に申し訳ないと思わねーのかっ!!
そんなヤツだとおもわなかったな…」って。

私は意地になって、お経を拝み始めた。

雨はだんだんと強くなり、ずぶ濡れ。
それでも拝んだ。
ただの“意地”で。

号泣のまま拝んでいたから、しょっちゅう声が途切れ途切れになった。

そのうち、たーじが、
静かに隣りに立ち、私を導くように 一緒に拝んでくれた。

終わったあとは、
また静かに背中を支えてくれて、
車まで連れて行ってくれた。

そしてそのまま、何も言わずに、車を走らせた。

たぶんウチで降ろされるんだろ,と思っていたら、
自分のウチに向かって走った。

その後は、タオルと 暖かいお茶を出してくれて、
私の訴え?を黙って聞いてくれた。

台無しになるところだった、墓参り。

たーじのおかげで、
なんとか無事に済ませることができた。

ありがとね…!!