『自尊互尊』という言葉を紹介します。
とても素敵な言葉でかつ、みなさんにとって、必要な言葉だと感じたので、ここで共有させていただきますね。
辞書をひもとくと『自尊』とは、自分の人格を尊重し、品位を保つこととあります。
品位とは「人に自然と備わっている心の高さ」なので、これを保つことです。
人生の一大事は人間関係にあると、私は思っています。
「どのように人と付き合えば良いのか」迷うことが多々あります。
特に、平時では問題のないことも、今回のようなコロナ禍という、長期的な難事に直面した時は、なおさらです。
そのような今だからこそ「自らを尊び、互いを尊ぶ」という姿勢を貫きましょう。
人は追い込まれるほどに「利己心」を強くしてしまうものではないでしょうか。
ですが、だれかが身勝手に利己心を振り回せば、決して「和」は育ちません。
追い込まれるほどに大切なのが「尊ぶ」という心の姿勢だと思います。
「自尊」(自らを気づかう)と、「互尊」(お互いを気づかう)の精神を忘れず、日々を大切に過ごさなくてはならないですね。
また、自尊心という言葉がありますが、こちらは「ありのままの自己を尊重し受け入れる態度」とあります。
簡単に言うと自尊とは、「自分を大切にすること」と「心の高さを保つ」ことになります。
自尊心とは心理学の用語です。
『広辞苑』などの国語辞典では「他人の干渉を排除しようとする心理・態度。プライド」などと記されています。
ですが、ここでは、自尊心を「自分はかけがえのない存在である、価値のある存在であると思う心情のこと」と定義づけます。
また自尊心は、友だちなど他者と優劣などの観点で比較して、価値を相対的に比較するものではありません。
自尊感情や自己肯定感と類似しています。
この「自分を大切にすること」は、オンラインサロンでお伝えしている「人を励ますためにはまず自分が満たされていることが大切」という考えと、通じるものがあると思います。
講演会やセミナーに参加して下さった方の中には、人を励ましたり、周りを応援する事に一生懸命で、自分の事はついつい後回しにしてしまうという方が、一定数いらっしゃるように感じています。
自分が辛い思いを抱えていたり、我慢ばかりしていると感じている状態で人の応援をするのは難しく、自分の事を大切にできるからこそ、周りの人を励ましたり、応援することができるのではないでしょうか?
みなさんはいかがですか?
ご自分の事は大切にできていますか?
そして、互尊という言葉は明治~大正時代の商人であり慈善家、教育家の野本恭八郎という方が提唱した互尊思想の「独立した人間がお互いを尊ぶこと」が由来だと思われます。
心の高さを保ちつつ、自分を大切にし、お互いを尊ぶ
短い言葉に込められたこの意味は、現代を生きる私たちにとって必要な考え方なのではないでしょうか?