強い感情を感じたとき、身体のなかに、鋭い感覚が駆けるのを感じたことがあるでしょうか。

 

 

 

なにかに対して、強い怒りを感じたときに、ちょうど怒りに「火がついた」ような感覚が、身体のなかを突き抜けるのを感じたりします。

 

 

 

また、悲しみを感じたとき、胸のあたりに重い石がずしんとのっているように感じたりするあの感覚です。

 

 

 

建設的な関係

 

 

 

思考や感情は、話し方や行動に影響を及ぼします。

 

 

 

心と身体は相互関係にあり、どちらの方向にも働きます。
 
 
 
前向きな姿勢は身体がより健康になり、寿命も伸ばす可能性があることが示されています。
 
 
 
心と身体は計り知れない、そして多様な関係性で結ばれています。
 
 
 

心身共に健康に過ごすためには、毎日7時間以上の睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとりましょう。

 

 

 

なぜなら、睡眠には疲労回復、ストレスやうつ症状の緩和、パフォーマンスアップなど様々な効果が得られるためです。

 

 

 

寝る前にPCやスマートフォンを見ると、睡眠が浅くなり、眠りの質が低下します。

 

 

 

PCやスマートフォンが発するブルーライトを浴びると、脳が「昼間だ」と錯覚し、眠くなるホルモンであるメラトニンが減少するからです。

 

 


寝る時に電気を消すのも同じ理由で、部屋が明るいと睡眠の質を低下させます。

 

 

 

寝る1時間前からは、
・部屋の照明を間接照明などに切り替え
・スマホを見ない、ベッドから遠ざける
・画面の明るさを暗めに設定する
・ブルーライトをカットするメガネを使う

などの工夫をしましょう。

 

 

 

感情は目には見えませんが、心だけでなく身体の感覚を通しても、しっかりと感じることができます。

 

 

 

たとえば、みなさんが落ち着いているときは、空気のように静かに存在しているのです。

 

 

 

ですが、なにごとかが起きて揺さぶられたとき、まるで強い風が吹いたようにはっと気づかされますよね。

 

 

 

風がエネルギーであるのと同じく、感情もエネルギーです。

 

 

 

喜怒哀楽などのみなさんの感情に伴って、日々、みなさんの心だけでなく身体にもさまざまな影響を与えています。

 

 

 

 

 

 

感情は身体に溜まってしまうこともある

 

 

 

感情にはいろんなタイプがありますが、喜びや嬉しさなどの明るい感情を感じているとき、人は心だけでなく身体も軽くなったように感じます。

 

 

 

「軽快」「弾むような気持ち」などの言葉からも、心と身体が一体になって軽さを感じていることが分かります。

 

 

 

その一方で、怒りや悲しみ、嫉妬心などの感情を経験しているときには、心だけでなく身体で感じる感覚も、鋭くて重たいものとして経験しています。

 

 

 

特に、それが突然だったりびっくりするような形でやってきたときには、混乱や戸惑いを感じます。

 

 

 

強い感情だと「ショック」となって、みなさんの身体のなかに感情のエネルギーが滞在してしまうこともあるのです。

 

 

 

軽やかな感情のエネルギーは、時間とともに拡散していきますが、重たいエネルギーは癒されるのを待って、長い期間身体のなかに滞在し続けることもあるようです。

 

 

 

その結果、身体に不調をきたすなどの影響が出てしまうことがあります。

 

 

 

「感じて手放す」が感情のフロー

 

 

感情はみなさんに、なんらかの気づきを促すためのサインとして観察していきます。

 

 

 

たとえば満たされた気持ちを感じるときは、今やっていることや起きているできごとが、みなさんにとって利益がある可能性が高いとみます。

 

 

 

はたまた、怒りを感じるときは、みなさんに起きていることがみなさんにとって好ましくないことであることを知らせてくれています。

 

 

 

今いる環境の見直しを問われていたり、みなさんのものの見方、考え方に変化が必要だと知らせてくれている可能性もあります。

 

 

 

人は、ネガティブな感情に居心地の悪さを感じるため、蓋をしてしまったり避けようとする傾向があります。

 

 

 

ですが、感情を上手に利用して気づきに変えてゆくには、まずはしっかりと「感じる」ことが大切です

 

 

 

感じて、手放しましょう。

 

 

 

それが感情と上手に付き合う極意で、自然に沿った流れです。

 

 

 

強い感情を感じた1日の終わりの習慣に

 

 

 

眠る前に少しだけ時間をとって、みなさんの感情をもう一度しっかりと感じてみます。

 

 

 

目を閉じて、ゆっくりと深呼吸しながら感じましょう。

 

 

 

明るい感情であれば、落ち着いてもう一度しっかりと感じることでポジティブなエネルギーに再度アクセスすることができます。

 

 

 

また、感謝の気持ちが湧いてきて再度明るさ、軽やかさを心と身体に循環させることができます。

 

 

 

ネガティブな感情であれば、最初は感じることを拒否する気持ちが湧いてくるかもしれませんが、しばらく我慢してみます。

 

 

 

すると、落ち着いた気持ちであらためて感じることで、その感情が運んできた深い意味にアクセスできることがあります。

 

 

 

「どうしてこんな感情がわいてきたのだろう」と客観的に自分に問いかけてみます。

 

 

 

そして、みなさんに対する優しさと思いやりの気持ちで、ショックを癒していきます。

 

 

 

大きな意味では、感情にはネガティブもポジティブもなく、すべてがみなさんの体験です。

 

 

 

これはいい感情、これは悪い感情と決めつけるのをやめてみると、みなさんの経験していることが、違った形で見えてきます。

 

 

 

 

 

 

思わぬ形でふわっと解放できることも

 

 

感じることを避けて蓋をしてしまった重たい感情は、エネルギーとして身体のなかに滞在して体調不良や心の不調として現れることで、エネルギーを外へ出そうと働きかけるようです。

 

 

 

また、ダンスやヨガ、ピラティスなどの、心身を解放させてくれるアクティビティーをすることで解放されることもあります。

 

 

 

心と身体が一体になって行う、これらのエクササイズやアクティビティーには、身体に溜まった重たいエネルギーを安全に解放させることができると考えられています。

 

 

 

踊っているときに心と身体が軽くなっていく経験がある人も多いのではないでしょうか。

 

 

 

感情は選んで蓋をすることができない

 

 

 

「嫌な感情にだけ蓋ができればいいのに。感じなくできればいいのに」そう思ってしまいがちです。

 

 

 

じつは、感情はどれかを選んで鈍くしたり、感じなくさせることはできないといわれています。

 

 

 

つまり、怒りや悲しみなどの感情に蓋をしたり避けたりすることは、喜びや嬉しさを感じることも鈍感にしてしまうことなのです。

 

 

 

感情も自分の人生の体験の一つ。しっかりと感じることで、人としての深みが増し、自分に対しても周りに対しても愛情深い人へと成長させてくれるものです。

 

 

 

丁寧に付き合って、気づきの道具として利用していきたいです。