直感、それは誰もが持っている心のガイドです。
無理に何かを起こそうとせず、本当の心の声に従うことを大事にすれば、きっとみなさんの世界は変わるはずです。
忘れていたように思っても、みなさんにわかりやすい方法で、情報がやってきます。
直感とはなにか
直感とは「論理的な思考や意識的な観察を介さず無意識に意思決定や判断が行われること」を指します。
直感を天賦の才だと思っている人も多いですが、それは間違いです。
直感は、単なる当てずっぽうではなく、脳の意思決定プロセスのひとつです。
しかも、その能力はコンピュータでも太刀打ちできないほどであり、だれもが普段から使っています。
ものごとを「なんとなく」で判断するときと、熟考して判断するときでは、脳内で起きている情報処理プロセスが明らかに違います。
そして、この「なんとなく」こそが、直感の正体だといいます。
直感を使いこなせる人は、意思決定が速く、後悔しない判断ができます。
たとえ直感での判断が間違っても、「自分で信じた判断」であるためすぐに心を切り替えられます。
このように、直感を使えば後悔しない生き方が手に入ります。
直観の3原則
直感を味方につけるために押さえておくべき3つの原則がある。
1 最強の根拠は『なんとなく』
イスラエルのある大学の研究によると、「なんとなくこの人と気が合いそう」といった、日頃感じる最初の直感は、90%近い確率で的中することが証明されています。
この精度の高さは、「過去の経験の記憶」という立派な根拠に基づいているためです。
現に、実際に面接をした場合と、映像で一部だけ見た場合とで、面接官による評価はほぼ同じだという実験結果もあります。
つまり、パッと見の直感とじっくり精査した結果で、相手の印象はほとんど変わらないです。
初対面での第一印象は、かなり信用してもよいです。
判断に迷ったときは、わずか2秒程度で感じる「なんとなく」の直感に従ったほうがよいといえます。
ですが、片っ端から直感で決めればいいというわけではありません。
たとえば、薬の効き目のように、科学的な実験や調査、分析によって答えを導くものに関しては、鑑定をしたほうが正確さを増します。
課題によって、判断の着手方法を使い分けることがポイントです。
2 直感はスキル
直感とは、過去に蓄積してきた経験や学習のデータベースから無意識かつ高速で引き出された答えです。
したがって、直感による判断経験や記憶、知識を積み重ねていけば、習得できる技術だといえます。
直感は理屈を超えた領域であるため、理性的な人ほど直観を否定しがちです。
ですが、自分の内なる感覚的なサインに従ったほうが、後悔しない選択につながりやすいです。
直感を最大限に活かすための鉄則は、自分の直観を信じることといえます。
そのうえで、最初の直感と現実を照らし合わせ、ズレが生じた場合はその原因を検証します。
このフィードバックの積み重ねで、先読み力、すなわち直感力が鍛えられていきます。
3 行動なくして直感なし
「ピン!」ときても、それに従って行動しなければ、直感が「なかったこと」になってしまいます。
直感力の鋭い人は共通して、直感に従って行動し、それが違ったらすぐに修正します。
トライアルの機会が増えるほど、直感が的中する確率も高くなります。
かいつまんでいえば
、物事の判断や決断に完璧を求めず「70%くらいで見切り発車」できるかどうかだといえます。