みなさんはいま、どのような夢を思い描いていますか?
人はほぼ、いくつもの願望を抱えています。
有名な会社に入りたい
出世したい
起業したい
もっとやりがいのある仕事をしたい
英語をすらすら話せるようになりたい
すばらしい人と結婚したい…
このように、さまざまな願望があります。
みなさん自身がいま抱えている希望についても、考えてみてください。
そして、その望みを実現させたときのことを想像してみてください。
人間が成長するうえで刺激は必要です。
刺激を受け止める能力を養うことができます。
度を越した、ふさわしくない刺激がやってきても、それを拒否したり、処理する能力が備わっていれば、問題を最低限度に押さえることができます。
私たちが目標にするのは、未来です。
今どうであるか以上に、成長した姿を目指して、やっていることの延長線上に、本当の幸せがあるかどうかを、一度じっとして考える必要があります。
「飢えている人がいたら、魚を釣ってあげますか?それとも魚の釣り方を教えますか?」
これは、人を援助するときの援助者の姿勢をたとえてわかりやすく表した問いかけです。
飢えている人は、放っておくと飢え死にしてしまいます。
援助者はなにか行動を起こさなければなりません。
魚を釣ってあげるというのはヘルプです。
もちろん、飢えている人に対して、魚を釣ってあげるのは親切で尊い行為です。
ですが、ずっと魚を釣り続けてあげたとしたらどうでしょう。
飢える人は、自分の飢えという問題を自分で解決することなく、ヘルプしてくれる人に頼って生きることになります。
では、魚の釣り方を教えてあげるのはどうでしょう。
その技術を持たない人に教え、できるようになるのを待つのは忍耐のいる仕事です。
釣り方を教え、釣れるようになるのを待てば、いずれ人は自立します。
「自立」の意味をはっきりさせておきましょう。
自立とは、人をあてにしなくても自分の力で生きられることと、自分ではできないときに素直に人に援助を求める能力を意味します。
みなさんはみなやりたがりです。
なんでも自分でやりたがるようになります。
自分でやりたいのです。
健康に育った人に、やる気がない人はいません。