たとえば、その人といると、自分の自己肯定感を上げてくれて、更にスキルの向上を促してくれます。
このような人が身近にいてくれたら、皆さんは、うれしくないでしょうか。
人は、「自分」には個人的な部分だけではなく、社会的な部分があると、
自分の属する集団を、自分の一部と考えています。
それによって、自分が属する集団が優れている、
言い換えると、自分が優れているように感じられるのです。
普段はあまりスポーツに興味がなくても、オリンピックは観戦する、という経験はないでしょうか?
それは「日本=自分」だと、捉えているからかもしれません。
ではどのようなことをすれば、周りの人の自己肯定感を上げることができるのでしょうか?
仲間意識があると「自分」みたいに感じますよね。
そう意識することで、よく知らない相手でも、自分と小さな共通点があるだけで、気持ちが変わります。
たとえば、皆さんの目標達成や成功を心から応援してくれていることが、言葉や態度から伝わってくる人がいます。
仲間を自分の一部のように考えることで、身内をひいきする心理が、自然と働きます。
じゃんけんでチームをつくっただけでも、自分の所属するチームに対して、身内びいきが生まれるという、研究結果もあります。
仲よくなりたい人がいれば、いろいろと質問をして、小さなことでも共通点を探してみると効果的です。
確かに、同じ趣味や共通の話題があると、話が盛り上がって気持ちを知りやすくなりますよね。
これは『応援マインド』です。
この応援マインドに加えて、皆さん自身が気づいている、自分の良いところに加え、皆さん自身が気づいていない皆さんの良いところを、どんどん伝えてくれます。
そしてできていないところは『伸びしろ』として前向きに伝えてくれます。
自分はまじめで几帳面な方だと思っている人へ。
「まじめなところ、几帳面なところはあなたの良いところだよね。
そして周りへの気配りが素晴らしくて私も見習いたい!
これで仕事を進めるスピードが速くなると、更によくなるね。」
たとえばビジネスの場面でこんな風に伝えてくれる人が身近にいたら、うれしいですよね。
「自分の事をちゃんと見てくれていて、評価してくれている。
周りに気配りができているなんて、自分では思っていなかったけど、そんな風にも見てくれているんだ。」
このように思えると、内側からやる気が湧いてきて
「じゃあ速くするための方法を考えよう!」
「速くするために頑張ってみよう!」
このような気持ちに、なれるのではないでしょうか。
自分の仲間を応援すること。
言い方を変えると、自分自身を肯定的にとらえようとすることです。
つまり、自尊心とも関係があるのではないでしょうか。
人には、自尊心を維持しようとする心の動きがあります。
自尊心を満たしてくれるから、母校や地元チームの活躍を誇りに思い、応援したくなるのです。
心の動きを知り、自分を理解すれば、他人を尊敬しあえる人間関係をつくれるかも知れません。
私は野球が好きでよく応援に行くのですが、ひいきしているチームをよく見せるために、相手のチームをあえて下げていうサポーターをよく見かけます。
自分のチームが勝ってほしい気持ちはもちろんわかりますが、相手を格下のように扱ったり、エラーを大げさに喜ぶのは、ちょっと違うなと感じます。
オリンピックでも同じで、私は、応援する側も気持ちよく競いあいたいなと思います。
また試合後の評論も、勝ち負けや“うまくいかなかった原因探し”ではなくて、素晴らしかったところにフォーカスしてほしいですね。
人と人は、共通点があると親しみが生まれます。
スポーツが好きという共通の話題で、どんな国の人とでも盛り上がれるのがオリンピックではないでしょうか。
私は児童指導員をしていますが、いつも会話を重ねて、相手との共通点を見つけるようにしています。
そうすると、相手が打ち解けてくれて、話が弾むんです。
共通点を見つけながら一緒に楽しめる環境をつくっていけたら素敵ですね。
「自分がかわいい」という気持ちは悪いことではありませんし、自尊心も心豊かに生きるために必要です。
自尊心は、自分で自分を信じて、大切にしてあげられることなのです。
自分の心理や行動を、第三者の視点で見つめられるようになると、人間関係にもきっと役立つと思います。
このような伝え方は、相手の自己肯定感や自信を維持、向上しつつ仕事のスキルの向上も、促すことができます。