皆みんなが、「気がきく人」になりたいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

それは、まるきり特別な思いではなく、人が基本的にもっている「人を幸せにしたい」と欲する衝動からきています。

 

 

 

 

 

 よろこばれるとうれしいと感じる情動は、人にだけ与えられているものです。ありとあらゆる動物のなかで、人だけが意識して人を笑顔にできる生き物なのです。

 

 

 

 ある冬の日、私が自動車で脇道に入ったときのこと、轍にはまり埋まってしまって動けなくなってしまいました。

 

 

 

 

 

近所の方々がどこからともなく集まってきて、自動車を牽引してくださったのです。

 

 

 

 

 

JAFが来るまでどれほど待つのだろう、と車内で途方に暮れて、心細かったから近所の方々のあたたかい親切心が、すごくうれしかったのです。

 

 

 

 

 

 

 人は、人から受けた、なにげないやさしさを、いつまでも忘れないで、心のなかでうれしいと思い続けるものです。

 

 

 

 

 

 このできごとがあって以来、私も「気がきく人」に磨きをかけて、あのとき力を尽くしてくださったみなさんのように、もっとだれかを笑顔にしたいと思うようになりました。

 


 

 

私たちは、周りの人と影響し合って生きています。

 

 

  

 

 

例えば、皆さんが楽しくしていたら、その楽しさが伝染しますし、皆さんが頑張っていたら、その頑張りも伝染します。

 

  

 

 

皆さんが自分らしく生きていたら、その姿に触発されて、周りの人もきっと自分らしく 生きていく許可を、自分に出すと思います。

 

  

 

 

こうやって、必ず周りの人と、良い影響も悪い影響も与え合っているから、どのような自分でいるかで、それに周りも影響されて、そこからなにかを得ます。

 

 

 

 

そして、その影響を、自分もまた受け取ります。

 

 

  

 

そのような循環が、あるのです。