憂鬱な日もストレスフルなときも、笑顔をつくると幸せサイクルが回りだします! 
 
 
 

「微笑」はどのような相手とも、その距離をちぢめます。

 

 

 

 

友人Rさんは何年かまえ、アジアの国々を旅したことがありました。

 

 

 

そのときRさんは、きわめて貧しい暮らしにもかかわらず、真のよろこびに包まれて生きている大勢の人たちに出会いました。

 

 

 

彼らはつねづねほほ笑み、歌い、踊り、そしてなんでもかんでも祝いました。

 

 

 

社会の状況がどうであろうと、幸せを望むものはだれでも、それに必要なものを手にすることができるはずです。

 

 

 

よろこびと幸せを味わうには、命のほかにはなにもいらないのです。

 

 

 

 

私は仕事柄、からだに障害をもった人たちとかかわることが多いですが、そのなかで、いま述べたようなことをつねづね感じていました。

 

 

 

 

彼らのなかには、両手両足が不自由であるにもかかわらず、つねづねほほ笑みをたやさず、明るく生きている人たちがいます。

 

 

 

 

一方、彼らの世話をしている人たちの多くは、五体満足だというのに、ぶつぶつ不平をいったり、みじめそうな顔ばかりしています。

 

 

 

 

不思議なことに、私の知っているなかで、もっとも幸せな人たちの何人かは、幸せである理由など、なにももっていないように見える人たちです。

 

 

 

 

 

 

 

考えてみると、彼らにはいくつかの共通点があります。

 
 
 
 
彼らはすばらしい勇気をもっています。
 
 
 
自分を信じています。
 
 
 
夢をもちつづけることができます。
 
 
 
それだけに、彼らは幸せでいられるのです。
 
 
 
幸せというものは、追い求めているうちに、見失ってしまうものでしょうか?
 
 
 
幸せは、つねづね不意に訪れます。
 
 
 
幸せを追いかけたところで、けっしてつかまえることなどできません。
 
 
 
道に迷い、あてもなくさまよっているうちに、偶然にめぐりあうものなのです。
 
 
 
私たちは並外れて理性的ですし、つねづねすきがなさすぎます。
 
 
 
ときには、のびのびできる場所が大事です。
 
 

 

解放感や危険性を全身で感じることのできる、おどろきに満ちた、生き生きとした場所が大事です。

 

 

 

 

 

 

よろこびがあふれているところでは、愛の絆を見つけることはやさしいです。

 
 
 

 

ともに笑うときには、むずかしい理屈はいりません。

 

 

 

『笑い』はだれにでも通じる言葉です。

 

 

 

ですから、私たちはおたがいを身近に感じることができるのです。

 

 

 

よろこびやユーモア、笑い。

 

 

 

どれも人間関係にやすらぎを与えてくれるすばらしい道具です。

 

 

 

しかもすぐに手に入ります。

 

 

 

これらの道具を使うことで、緊張や抑制をやわらげることができます。

 

 

 

 

 

 

笑顔がもたらす6つの効果

 

 

 

 

1.  免疫力がアップする。

 

 

 

笑いや笑顔には、ナチュラルキラー細胞という免疫細胞を活性化させ、免疫力をアップする効果があるのです。

 

 

 

 

既に、病気の予防に生かす取り組みも広がっています。

 

 

 

 

つくり笑いでも、口角をあげて微笑んでいるだけで、表情筋の動きは脳に伝わりますので、ひとりで過ごす時間に免疫力を高めることができます。

 

 

 

 

 

人と笑顔で向き合うことでも、お互いの免疫力がアップします。

 

 

 

 

にっこり笑顔で挨拶を交わすだけでいいのだから、むっつりと無表情でいるのは、せっかくの免疫力を高める機会を逃している、ともいえます。

 

 

 

 

2.  最強のエイジングケアになる。

 

 

 

笑顔は、顔の筋肉である表情筋の動きによって、つくられています。

 

 

 

 

笑顔が素敵な人は、表情筋の動きがスムーズです。

 

 

 

 

つまり筋肉がきちんと使えている、そして笑顔によって鍛えられているということです。

 

 

 

 

反対に表情筋が硬く動きにくいという人は、どうしても笑顔もぎこちなくなります。

 

 

 

 

 

3 . 表情筋が刺激を受け、ポジティブな気持ちになる。

 

 

 

 

顔の筋肉は、感情を司る脳のA10神経群が密接に関係していることから、脳科学の視点からも、笑顔を浮かべていると脳が楽しいと勘違いしてポジティブな思考になりやすくなります。

 

 

 

 

反対に、しかめっ面をしているとポジティブな気持ちにはなりにくい、ともいえるのです。

 

 

 

 

大人になると、ネガティブな気持ちをごまかすための笑顔もつくれるようになります。

 

 

 

 

 

ですが、表情には、“感情の足跡”が残るんです。

 

 

 

 

自律神経には交感神経と副交感神経があり、ネガティブなことを考えているときはストレスを感じているので交感神経が優位になります。

 

 

 

 

自律神経を自分でコントロールすることは難しいので、笑顔をつくってもすぐには切り替わらず、ネガティブな考えをしていた後の笑顔にも影響している可能性があるのです。

 

 

 

 

心と表情は密接に連携しているのです。

 

 

 

 

 

4.  コミュニケーションがスムーズになる。

 

 

 

 

以前、ある企業でで、その会社の商品の売り上げ上位の販売員を分析したところ、売り上げ上位の人たちは全員がスマイルの持ち主でした。

 

 

 

 

人は販売員のセールストークや商品知識でモノを買っているのではなく、販売員の笑顔が購入の決め手になっているのです。

 

 

 

 

笑顔の人を見ると、気分がよくなる効果によるものだと考えられます。

 

 

 

 

 

みなさんは、笑顔の“キャッチボール”ができているでしょうか。

 

 

 

 

笑顔のタイミングが噛み合っているか、が大切です。

 

 

 

 

 

5.  笑顔は周りに伝染する。

 

 

 

 

人は無意識のうちに人の顔に敏感に反応しています。

 

 

 

 

赤ちゃんが人の顔をジーッと見つめるのもそのためです。

 

 

 

 

かわいい赤ちゃんに見つめられると、こちらも笑顔がこぼれますよね。

 

 

 

 

赤ちゃんは特に笑顔に反応しますから、その顔を見て笑ってくれるとさらにうれしい気分になります。

 

 

 

 

これと同じことが、大人同士でも笑顔の人に出会ったときに起こっているのです。笑顔は人から人へと伝染します

 

 

 

 

笑顔の人につられて笑顔になると表情筋が刺激されます。

 

 

 

 

 

すると、ドーパミンやエンドルフィン、セロトニンといった快に関する神経伝達物質が分泌され、気分がよくなるのです。

 

 

 

 

 

すると、相手もまた笑顔につられて笑顔になるので、お互いにいい気分が伝染するのです。

 

 

 

 

6.  幸福度がアップする。

 

 

 

笑顔が素敵な人をみると「あの人は、きっと幸せだからあんなに素敵な笑顔なのだろう」と思ってしまいます。

 

 

 

 

ですが、笑顔が素敵だから、幸せになっているのです。

 

 

 

 

 

心身の健康が幸福度に繋がるほか、仕事のチャンスや素敵な出会いは、人を介してやってくるものです。

 

 

 

 

スマイルができる人は、気持ちがポジティブなのでポジティブな発言が多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに笑うことで脳がオキシトシンを分泌し、自分だけでなく相手も幸福度が高まることもわかっています。

 

 

 

 

そうすると、信頼関係を築いたり、助け合あうことが円滑になります。

 

 

 

 

 

こうした要素が絡み合って、自分に幸せが返ってくるのでしょう。