日頃から「うまく話せない」と感じている人こそ、実は良好な人間関係を築くための素質を持っているんです! その素質を伸ばすために必要なのは「質問力」を磨くこと。うまく質問ができるようになれば、相手が自発的に考え、話したり行動したりしてくれるようになるのだそう。
うまく話せないと感じている人ほど、良好な人間関係を築けるとはどういうことでしょうか。
人には大きく外向型と内向型の2つの特徴があるといいます。
外向型は、人とコミュニケーションをとることが好きな型です。
内向型は、どちらかというとひとりでいるのが好きな型です。
これだけ聞くと、外向型の人のほうが人間関係を築くのに向いている印象です。
自分は口下手だと感じているのは、内向型の人が多いでしょう。
内向型の人はその分、相手の話をよく聞こうとします。
つまり観察力が培われているのです。
一方、外向型の人はつい自分から喋ってしまって、相手が話したいことを遮ってしまうことがあります。
会話をするときも、自分が楽しい話題を話すのではなく、相手が楽しいテーマを引き出せるような雰囲気をつくり出す人のほうが、喜ばれたりしますよね。
それには、内向型の観察力が強い武器になるんです。
会話は必ず、質問からはじめます。
相手がポジティブな気持ちになれるような質問の仕方には、しばしば同じように繰り返される型があるんです。
その習わしを覚えて条件反射的に聞けるようになれば、会話はぐっと楽になり、コミュニケーションも上達していきます。
あいさつをする時に好印象を与える質問
「こんにちは。雨も上がり、いいお天気になって良かったですよね」
「お元気ですか? 最近の調子はどう」
だれかと会ってあいさつをするとき、相手が返事をしやすいように声かけをするのが要点です。
あいさつの言葉に軽い質問を組み合わせると、それに答えればよいだけなので、相手はとても心地良くなります。
どんなことをいっていいか分からないという人も多いかもしれませんが、だいたい見たまま、感じたままのことを前向きにいえば、褒め言葉として伝わるはずです。
目上の人の心をつかみ気に入られる質問
「部長は新人のころから、大型案件をたくさん任されていますよね。その理由はなぜですか」
「部長が学生時代に熱中されていたことって、なんでしょうか。ぜひお聞きしたいです」
人は過去や現在、未来のことについて尋ねられた場合、遠い昔のことが一番語りやすいのです。
それが相手の得意分野や好きなことであれば、語るのが楽しく、口達者になります。
周囲の人を見て『この人にはどんな質問をしたら喜ぶかな』と考えてみるのも、質問力の上昇につながるでしょう。
チャンスのときに自分の背中を押す質問
「これはチャンスです。やらなければ、一生後悔するんじゃないか」
「何とかやれるよね。やれば、自分の視野が広がるんじゃないかな」
成功者はみんな根拠のない自信を、成功できない人は根拠のない不安を抱えているといいます。
チャンスのとき、失敗に目を向けると悩んで踏み出せなくなります。
それよりもやらなかったときの後悔に意識を向け、『自分ならやれる!』と思い込んだほうが、前向きに一歩が踏み出せます。
そのためには過去の成功体験を振り返ったり、『自分の良いところはどこだろう』と考えて、5つくらい紙に書き出すことで、自己効力感を高めていくことができます。
私たちは毎日小さなことから重大な決断まで、自問自答しながら暮らしています。
質問力を磨くことは、自分自身とうまく付き合っていくのにも役立ちますね。
まずはちょっとしたあいさつや会話のはじまりに、相手が答えやすい質問を付け加えてみましょう。
そして周囲の人を観察して、その人がどんな話題を振ったら喜ぶかを考えてみましょう。
そうして質問力を磨いていくことで、だんだん会話がうまくできるようになり、いつか苦手意識が克服されるかもしれませんね。
輝きを日常に取り入れて、人生を謳歌しましょう。