「自分を信じる」ことができているでしょうか。
「自分を信じる」とは
「自分を信じる力」とは、自分の考えや価値観に対する信頼感の大きさを意味します。
自分の意見や判断への自信は揺るがないか、人から何といわれようとぶれない価値観を確立しているか、といった「自分を信じる力」の有無は、みなさんの振る舞いや行動に直結し、仕事や人生の質を決定づけうるのです。
藤原紀香さんは、ご自身の著書、『藤原主義』(幻冬舎)のなかで、イメージトレーニングの大切さを語っています。
「日頃からなりたい自分をイメージしていると、本当にその状況がやってきたときに、うろたえることがない」といった内容です。
みなさんは、「自信を持って話したり、行動したりする人」に魅力を感じます。
とくに女優は、テレビカメラの向こうの何百万人に対して「魅せる仕事」ですから、人前に立つ以上、人の何倍もの「自信」をまとっておく必要があるのでしょう。
「自分を信じられている」とはどのような状態なのかを見ていきましょう。
他人に振り回されない
みなさんを強く信じる力をもっていれば、批判されても簡単に信念を曲げず、みなさんで決めたことを貫けるはずです。
もちろん、時には他人の意見を聞き入れることも大切です。
ですが、みなさんが本当に成し遂げたいこと・好きなものといった「軸」は、ぶれさせないことが大切です。
他人の意見を受け入れられる
真に自分を信じられる人ならば、「自分は自分、他人は他人だよね」と適性な距離感を保てます。
たとえば、みなさんが「おいしい」と思った料理について、友だちが「おいしくない」と感想を述べたとしましょう。
みなさんの感覚を信じきれている人ならば、「そう? 私はおいしいと思うけどなあ」と、自他の感覚の違いをすんなり受け入れることができます。
コンプレックスにとらわれない
本当に自分を信じきれている人は、学歴や収入、容姿といった「ステータス」をそれほど気にせず、自慢することもありません。
「ステータス」に頼るまでもなく、「自分は大丈夫」という肯定感情を確保できているからです。
サッカーの長友佑都選手が「パンダの抱き枕」を使っているのは、「不安を癒すため」と、以前テレビのインタビューで答えていました。
パンダの枕を抱え、自分と向き合い、自分と対話することが、世界という大きな舞台で活躍する秘訣なのかもしれません。
たとえば、「プレゼンテーションを成功させるための自信が欲しい」場合、自分が壇上で堂々と振る舞っている姿を鮮明にイメージしつつ、「私は壇上で堂々と振る舞える」などのポジティブな言葉を自分に言い聞かます。
このようなアファメーションを習慣的に行なうことで、しだいにメンタル面にポジティブな変化がもたらされ、思考や行動をいい方向に変容させる効果が期待できるのです。
私も、「鏡を見て、自分で自分を励ます」ことがあります。
ときに、弱気になり、どうしても怖くなります。
そんなとき私は、鏡の前に立ち「やれる!できる!大丈夫!」と自分で自分にエールを送り、弱気を振り払っていました。
だからこそ、あきらめることなく、自分に自信を持ち続けることができたのだと思います。
「現在進行形の自分」、「いまの自分」を認めてあげることです。
アファメーションの手順
1 フレーズを決める
まず、みなさんが「こうなりたい」と思う理想を、簡単なフレーズで表現しましょう。
長すぎず短すぎないフレーズをつくってみてください。
- 「私は落ち着いて試験に臨むことができる」
- 「私は英語をペラペラに話すことができる」
- 「私は壇上で堂々と振る舞える」
2 成功した姿をイメージする
次は、みなさんが目標を達成している場面をイメージしましょう。
プレゼンテーションに臨むための自信をつけたいなら、「プレゼン本番で堂々と振る舞っている自分の姿」を描思い描きます。
なるべく具体的に、鮮明にイメージしましょう。
目の前に見えているものや聞こえている音、においや感覚、感情、まわりの人の表情などを細かくイメージすればするほど、目指すべきゴールが明確になり、アファメーションの効果を高めることができます。
- 試験中、順調に問題を解き進めている様子
- 英語をペラペラに話せている様子
- プレゼンで堂々と振る舞っている様子
3 フレーズを唱えながら成功イメージを描く
フレーズとイメージが決まったら、アファメーションを毎日実践しましょう。
頻度の目安は、1日につき数回です。
決めたフレーズを唱えながら、成功イメージを鮮明に思い描くだけなので、1回数分程度でできるはずです。
「朝起きてすぐ」「寝る前」「行き帰りの電車のなか」などタイミングを決めておくと、アファメーションを習慣化しやすいでしょう。
頻繁に成功イメージを刷り込むことで、みなさんを信じる力や目標へのモチベーションが養われていきます。