「心に余裕がなくなる」と、イライラしたり、人にやさしくできなくなったり。

 

 

 

 

 

 

そんな経験をしたことがありませんか。

 

 

 

 

 

 

ビジネスシーンでは、名刺がその人の分身となります。

 

 

 

 

 

 

ですから、いただいた名刺は、宝物のように大切に扱ったほうが良いです。

 

 

 

 

 

 

ときおり、受け取った名刺を指でもてあそんだり、忘れて帰ってしまったりする人を見かけますが、そうした行為に、名刺を受け取った人の「人となり」があらわれてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

相手が「自分はあまり大切に扱われていない」と、少しでも感じてしまっては、せっかくの出会いが良いものになりません。

 

 

 

 


 

私が、「異業種交流の勉強会」に参加したときのことです。終了後の懇談会で、私は、AさんとMさん、2人の男性と名刺交換をしました。

 

 

 

 

 

 

Aさんは、胸の高さで、会社のロゴや文字が隠れないように両手で受け取り、受け取った後は、「名刺入れ」を名刺受けがわりにしました。私の名刺を丁寧に扱いました。

 

 

 

 

 

 

Aさんは、「名刺は相手の分身である」ことを、良くわきまえていたのでしょう。

 

 

 

 

 

 

Aさんの立ち振る舞いから、「あなたもあなたの名刺も大切にします」という想いが、とても伝わってきました。

 

 

 

 

 

 

ところが、Mさんは違いました。あろうことか、私の名刺をテーブルに置き忘れてしまったのです。

 

 

 

 

 

 

その様子を見て、「私は大切に扱われていない」と意気消沈しました。

 

 

 

 

 

 

 

まさか、わざと名刺を置き忘れる人はいませんから、おそらく、Mさんに悪意があったわけではないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ところが、無意識のレベルで、「自分にとって重要でない相手は軽んじる」という想いが、その行動にあらわれてしまったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

あるいは、時間の経過とともに、気が緩んでしまったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

その人にとって、たまたまテーブルの上に置き忘れてしまった名刺でも、相手の心をひどく傷つけてしまうことになります。

 

 

 

 

 

 

これでは、せっかくお話が盛り上がっても、「縁」が途切れてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

とても残念なことですね。

 

 

 

 

 

 

 

忙しさにかまけていると、少しずつ相手への気づかいが薄くなり、その気持ちが、動作や所作、姿勢にもあらわれてしまいます。

 

 

 

 

 

 

心に余裕がないときこそ、「指から後光」を意識しましょう。

 

 

 

 

 

 

人の心根は、おのずと、動作や姿勢にあらわれます。

 

 

 

 

 

 

相手に安心感と信頼感をお届けするため、「私はあなたを大切にします」という想いを「指先」にまで込めるのです。

 

 

 

 

 

 

 

自分がそうされたとしたら、ものすごく嬉しいと思いませんか。

 

 

 

 

 

 

 

「心に余裕がないときに、どう振る舞えるか」「細部のしぐさにまで気を配れるか」という部分こそが、人から見られているのです。

 

 

 

 

 

 

 

忙しさに振り回されないためにも、日頃から「指先から後光」を習慣づけるようにしたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「後光」の意味

 

 

 

 

 

 

後光」は「ごこう」と読みます。

 

 

 

 

 

 

後光」とは、仏や菩薩の背中から放射されるといわれている神秘的な光や、後ろから射し込んでくる光という意味です。

 

 

 

 

 

 

 

 

後光を使う場面

 

 

 

 

 

 

神様や仏様などを拝んだとき、光が差していると感じる、特別なオーラなどを感じるといった場面に「後光」という言葉を使って気持ちを表すことができます。

 

 

 

 

 

 

 

また、神様や仏様だけでなく、素晴らしい人物や、立派な人物と接していると、オーラのようなものを感じることがあるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

そんなときも、「後光」という言葉を用いることができます。

 

 

 

 

 

 

後光」を用いた表現でよく使われるのが「後光が差す」です。

 

 

 

 

 

 

後光が差す」は本当にありがたいと思うような状況や、神々しいと拝みたくなるような場面で用いる表現です。

 

 

 

 

 

 

みなさんにも自分に対して、ものすごく優しく接してくれた相手、ものすごく活躍している人がいると思います。

 

 

 

 

 

 

そんな人がいたら、まるで光が差しているように輝いて見えませんか。

 

 

 

 

 

 

 そのような場面で、「後光が差す」という表現を用います。

 

 

 

 

 

相手が輝かしい姿に見えたとき、たとえば「優しい彼女には、後光が差している」といいます。

 

 

 

 

 

 

あるいは、尊敬の気持ちを抱いたときに「後光」を使って表現します。

 

 

 

 

 

 

また、手を合わせて感謝したいような素敵な事をしてくれたら、まるで「後光が差している」ように見えるものです。

 
 
 
 
 
 
 

実際には見えていない場合でも、「彼女の素晴らしい人柄は、後光が見えるようだ」といい換えて表現することもできますね。

 

 

 

 

 

 

 

まるで見えているかのような、感嘆の気持ちを表しています。

 

 

 

 

 

 

 

たとえば、お寺などに行き、素晴らしい仏像などを鑑賞しているときです。

 

 

 

 

 

 

 

仏像の背後から、光が見えるような気持ちになるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

このような時に「後光が見える」といういい回しをします。

 

 

 

 

 

 

後光効果」とは、「人が持っているある特徴を評価する場合に,その人についての一般的印象やその人の持つ他の特徴によって、その評価が影響を受けやすい傾向」を意味します。

 

 

 

 

 

 

 

たとえば、「後光効果によって、広告のイメージが高まった」というように、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうといった効果のことです。

 

 

 

 

 

 

 

  所作で大切にしたい3つのこと

 

 

 

 

 

 

 

1.立ち居振る舞い

 

 

 

 

 

 

 
「所作」には立ち振る舞いや身のこなしという意味があり、椅子に座る、物を取る、歩くなど、日常の動作すべてに通じます。
 
 
 
 
 
 
 
また茶道や華道では作法を重んじ、歌舞伎用語では舞踊のことを「所作事」というなど、日本人は昔から所作に敏感です。
 
 
 
 
 
 
それだけに、少し意識するだけで、周りの印象を大きく変えることができます。
 
 
 
 
 
 

 

2.正しい知識

 

 

「所作」と似たような言葉で「仕草」や「マナー」がありますが、仕草はついやってしまう癖のようなもの、マナーは最低限の礼儀のことです。

 

 

 

 

 

 

その一方で所作には、礼儀を踏まえたうえでさらに美しく、品よく見せるための立ち居振る舞いという意味合いがあります。

 

 

 

 

 

 

そのためには、正しい知識や常識が不可欠です。

 

 

 

 

 

 

 

3.本人の美意識

 

 
 
 
 
 
所作には、目配り、動作の緩急、間(ま)といった、その人から醸し出される雰囲気も含まれます。
 
 
 
 
 
 
 
そのため基本的な動作だけでなく、本人の美意識も大きく関係してきます。
 
 
 
 
 
 
 
技術だけに頼らず、よりたおやかで、女性らしい振る舞いを心がけるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美しい所作の基本はとにかく「丁寧に」

 

 

 

 

 

 

激しい動きは、せかせかと落ち着きのない印象を与えます。

 

 

 

 

 

 

どんな動作をするときでも、いつもゆっくり丁寧にすることを心がけましょう。

 

 

 

 

 

 

指先をそろえる

 

 

 

 

 

 
所作の中でも、特によく見られているのが手元です。
 
 
 
 
 
 
 
美しく見せるには、指先を揃えてぴんと伸ばすことです。
 
 
 
 
 
 
スマートフォンを触る動作も、指先がきちんと揃っていると、とっても上品ですよね。
 
 
 
 
 

 

両手を使う

 

 

 

 

 

片手で行える動作を、あえて両手で行うのも、所作を美しく見せる技です。

 

 

 

 

 

 

飲み物を飲むとき、扉の開閉、料理を口に運ぶときなどは、反対の手を下にそっと添えてみましょう。

 

 

 

 

 

 

だれかになにかを渡すときも、両手で行うと丁寧な印象になります。

 

 

 

 

 

 

これだけで好感度がぐっと上がります。

 

 

 

 

 

 

ひと呼吸おく

 

 

 

 

 

 
てきぱきと効率的に動くことが悪いことではありませんが、それが周りから「あたふた」「どたばた」見えていれば、所作としては美しくありません。
 
 
 
 
 
 
やることがたくさんあるときほど、動作と動作のあいだにひと呼吸入れて、動きにめりはりをつけましょう。
 
 
 
 
 

 

ニコッと笑う

 

 
 
 
 
 
笑顔を絶やさない女性は、だれから見ても素敵です。
 
 
 
 
 
 
相手のことを思いやりながら、にこっと笑ってみましょう。
 
 
 
 
 
 
その際、口角を少し上げて控えめに笑うと、知的さが強調できますよ。
 
 
 
 
 

 

正しい姿勢ができていますか

 

 

 

 

 

 
正しい姿勢は、周りから見ても気持ちがいいものです。
 
 
 
 
 
 
 
肩を少し後ろに引き、頭頂部が上に引っ張られているようなイメージを持つと、自然と背筋がしゃんと伸びます。
 
 
 
 
 
 
慣れないうちは、油断するとすぐ元の姿勢に戻ってしまうので、こまめに姿見でチェックしましょう。
 

 

 

 

 

 

言葉にはその人の素が出やすい

 

 

 

 

 

 

言葉も所作のひとつです。

 

 

 

 

 

 

上品な言葉使いや正しい発音・読み方といった、きれいな日本語を話す女性には、知性や品格を感じるものです。

 

 

 

 

 

 

さらに、目を見て穏やかに話すことで、相手の心にもしっかり届けることができます。

 

 

 

 

 

 

  美しい所作を身に付けて自信のある自分に

 

 

 

 

 

 

 

美しい所作は、日頃の心がけ次第で、だれでも自分のスキルにすることができます。

 

 

 

 

 

 

はじめはぎこちなくても、繰り返していくうちに、自然な振る舞いになるはずです。

 

 

 

 

 

 

ぜひ素敵な女性への一歩を踏み出してみましょう。