皆さんこんにちは!
はるまこ育児 保健師のまこです!



このブログでは、赤ちゃんの育児に役立つ情報を発信していきます。

 

 赤ちゃんの身体や脳、こころの発達などを解説しながら、 がんばりすぎず、肩の力を抜いて 

あなたらしい等身大のキラキラ育児ができるような情報をお伝えしていきます!

 

今日は生まれたての新生児から使える

タミータイムについてお伝えします♡

 

  ①タミータイムってなに?

 

タミータイム ( Tummy time ) って、

聞いたことありますか?

日本語では「うつ伏せ時間」や「腹ばい運動」などと言われます。

 

赤ちゃんが自分で寝返りをしてうつ伏せになれるのは、個人差がありますが生後4か月頃からが目安です。

 

でも、自分で寝返りをする前に

保護者が安全にうつ伏せを補助して見守る時間を作ると

 

赤ちゃんにとってたくさんの効果が得られることがわかっています!

 

首が座る前でもいいの?

新生児でもできるの?

ちょっと怖いんだけど‥

 

そんな声も聞こえてきそうですが…、

ご安心ください!

 

 

 

読み終わるころには、きっと試したくなるはず!

ぜひ、最後まで読んでみてくださいね♡

 

  ②どんな効果があるの?

8か国、4237人の12か月までの乳児を対象とした研究の論文をもとにかかれた

Systematic Reviewをもとに、一つずつ解説していきます!

参考リンク

 

タミータイムを行うと、

以下のような効果があるとされています。

タミータイムの効果

 

1 首や肩まわりの筋肉の発達を促す

2 頭部の変形を防ぐ

3 呼吸器の発達を促進する

4 赤ちゃんの世界を広げる!

 

1 首や肩まわりの筋肉の発達を促す

 

寝返り前の赤ちゃんは、

通常は仰向けでいますよね。

これは、リラックス・脱力しやすく、多くの筋肉が緩んでいる状態です。

 

タミータイムを実践すると、胸から上の筋力の発達を促すことができます。

 

特に首と肩の筋力が鍛えられるので、

その後の寝返り期やハイハイ期にスムーズに移行できるといわれています♡

 

腹ばいの姿勢に慣れていると、

通称「寝返りの乱」(寝ていても寝返りするたびに頻回に泣いて起きてしまう)と呼ばれる

ねんねの乱れにも、赤ちゃん本人が対応しやすくなることでしょう。

 

 

研究によると、以下のような報告があります。

6か月未満の赤ちゃんでは、

 

 ・1日2回以上タミータイムを行うほうが、1日1回もしくはめったに行わない場合より、運動発達はよかった。

 

 ・ハイハイ、お座りも、つかまり立ちもタミータイムを行うと早くなった。

 

 ・30分以上タミータイムを行うと、頭を持ち上げる、手で体を支えるなどの運動がより優れていた。

 

生後2か月の時に15分以上行うだけでも、頭をあげる時期が早くなった。

 

 

 

 

2 頭部の変形を防ぐ

 

タミータイムにより、「頭部の扁平化を防ぐ」といった効果もあります。

 

生まれつきの場合ももちろんありますが

長時間の仰向け寝や、向き癖がある子だと

絶壁や左右差は、だんだんと強調されたり、作られてしまったりします。

 

新生児や低月齢の頃は、赤ちゃんの頭は柔らかいのです。

 

 

生後半年を過ぎると、だんだんと固まってきてしまうので、なるべく予防していきたいですよね。

 

ドーナッツ枕などの使用や、ヘルメット治療も選択肢に挙げられると思いますが、

タミータイムを実践することでも予防することができます。

 

(※見守りができない中でのドーナッツ枕での寝かしつけは安全面から推奨されていません。

 寝るときは枕を使用せず、硬めのフラットなマットレスがおすすめです。)

 

 

ヘルメット治療というのも、決して頭部をきつく圧迫しているものではなく、まあるく「育つように」形作られているんですよ。

 

仰向け寝による後頭部の圧迫を、

タミータイムによって解放してあげることで

頭をまあるく成長させる手助けになるのです♡

 

 

 

研究によると、以下のような報告があります。

タミータイムを1時間以上行うと、短頭症(後頭部の平たん化)が改善した

 

タミータイムの時間と斜頭症予防の関連はなかった

 

しかし、1日3回以下だと斜頭症のリスクは上昇した

 

 

3 呼吸器の発達を促進する

 

赤ちゃんは仰向けで過ごしているとき、肺が背中側に広がりにくい状態にあります。

 

一方、タミータイムを実践すると

背中側の肺が広がりやすくなり、呼吸器の発達が促されるといわれます。

 

おおきく肺を広げ、効率的に呼吸ができるということは、身体のすみずみまで、組織への栄養である酸素を取り込みやすくすることにつながります。

 

 

また、

タミータイムを継続していくことによって、

お口ぽかんの口呼吸ではなく、口を閉じた腹式呼吸が行いやすくなり、

口腔内のただしい発達や、口腔の乾燥予防や感染予防も期待できるといわれています。

 

 

お口ぽかんの口呼吸は、

歯並びなどにも影響していきます。

 

 

毎日毎時無意識下で続けている呼吸ですが、

呼吸って、とっても奥深いものです!

 

 

4 赤ちゃんの世界を広げる!

 

研究によると、タミータイムによる社会性の発達への関連は認められていませんが、

 

 

うつ伏せ姿勢によって、

それまでの赤ちゃんが見えていた世界がガラっと変わります。

 

 

生まれたばかりの赤ちゃんの視力は弱く、

抱っこされたママパパの顔がぼんやり見える状態から、

 

成長に伴い、少しずつたくさんの動作ができるようになってきます。

 

首を動かし視野を広げ、

だんだんとお部屋の色がはっきり見えてきたり

自分のおててを発見したり

おもちゃを掴んだり、それを口に運んだり‥よだれ

 

周囲のものへの関心・好奇心は

やはり「見る・発見する」ことで養われていきます。

 

いつも仰向けで天井を見ているよりは

タミータイムによって、たくさんの刺激に触れることができるでしょう。

 

 

どう?

タミータイム、やりたくなってきた?

 

 

 

  ③タミータイムのやり方は?

タミータイムおすすめのやり方を、

発達に合わせて紹介しますね。

・初めての方むけ

・首座り前

・首座り後

 

にわけてご説明します!

 

初めてのタミータイム

 

①ママパパは、座って赤ちゃんをお胸の正面で縦抱きに。

お腹どうしがぴったりくっつくイメージで。

ひとつの手は首を優しく支えて、もうひとつの手はおしりから背中にかけて優しく支えてあげてね。

 

②そのまま、ゆっくりリクライニング~

ママパパは仰向けになります。

 

いきなりの仰向けゴロンが怖い場合は、

リクライニングソファで浅い角度からでも◎

 

③トトロとメイちゃんのように、アイコンタクトとってイチャイチャを楽しもう♡

赤ちゃんがつらそうだったら、ゆっくり安全に、座る姿勢に戻ってね。

 

 

 

首座り前

 

①赤ちゃんをゆっくり床にうつ伏せにします。

このとき、両脇を抱えるような抱き方ではなく

パパママの片手をおまたからお腹にかけて手をいれて、しっかりお腹側で体重を支えるようにしましょう。

 

②うつ伏せに寝かせたら、赤ちゃんのおてては顔の横に。

股関節は自然と開く形に。

上から見て、

手~肘~肩甲骨~肘~手は「W」の形

足~膝~股関節~膝~足は「M」の形に。

 

③すぐに顔を突っ伏してしまうようであれば、

脇~胸の下にタオルをしいてあげて、

自然と首や顔が持ち上がりやすく補助してあげるのがおすすめです。

②の姿勢も安定しやすくなりますよ!

 

 

首座り後

 

このころになると、うつ伏せで寝かせるのもスムーズになり

うつ伏せでいられる時間も増えてくると思います。

 

自力で顔をあげて、

左右にキョロキョロすることができたり

 

胸のあたりが見えるくらいまでぐいっと身体を持ち上げられるようになったり‥

継続するうちに、だんだんと赤ちゃんの変化がみられてくることと思います♡

 

タミータイム中に、

背中のベビーマッサージもしてあげられるようになるよ♡

 

 

  ④いつから、どのくらいの時間やればいい?

 

おねがいタミータイム、やってみたいけど

いつからできるの?首が座る前でもできると書いてあったけど?

 

 

 

新生児から始めていいとされていますよ。

もちろん、最初は少しずつでOK!

30秒からでも、1分からでも大丈夫。

 

 

ただ、前に書いたように、おてての位置など、姿勢はきちんと見てあげてね。

また、⑤の注意点もしっかり読んで実践してほしいと思います。

 

 

最初は顔を真っ赤にしてすぐ泣いてしまっていた赤ちゃんも、続けるうちにだんだんと、慣れて過ごせるようになってくることと思いますよ。

 

 

1日(合計)30分のタミータイム
米国小児科学会やWHOのグローバルガイドライン、その他各国で推奨されています。

 

  ⑤タミータイムの注意点は?

 

 

やわらかい場所ではしない

窒息のリスクを避けるために、

鼻や口がふさがりやすいようなやわらかい布団やクッションの上ではなく、

硬めのマットレスや畳の上などで行うようにしましょう。

 

まだ首が座っていない赤ちゃんは特に、

顔が下を向いて突っ伏してしまう場合もあります。

 

首を持ち上げて自由に動かせるようになるまでは、

たとえ大人が見守っていたとしても危険がともなうことを忘れないようにしましょう。

 

 

うつぶせにしたまま目を離さない、1人にしない

必ず大人が近くで見守るようにしましょう。

ほんの少しでも目を離さなければならないときは、赤ちゃんを安全な場所に仰向けに寝かせてからそばを離れてください。

 

 

そのまま眠らせない

タミータイムはしっかり覚醒しているときに行い、寝かしつけのときはうつ伏せにしないようにしましょう。

 

1歳未満(特に6ヶ月未満や自分で寝返りかえりのできない赤ちゃん)をうつぶせの姿勢で眠らせることは、

窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めてしまいます。

 

 

  ⑥うまくやるコツ!

 

タミータイムを実践する上での、抱き方などが詳しく書かれた

以下の「タミータイム・ツール 日本語版」を参考にしていただくのが(頭の形が気になる方には特に)おすすめ!

 

タミータイム・ツール

 

 

 

ここまで読んでいただいて

ありがとうございました!

 

タミータイムの詳しいやり方は、Youtubeでも紹介していきます

 

 

 

    

・やっぱりなんか苦しそう!?

やり方あってる?

・安全なタミータイムについての解説

・タミータイム中のおすすめ!

背中のベビーマッサージについて

 

 

 

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