今日は2日分の出来事を書くので、長いです。

昨日、会社帰りに音楽会に行きました。クラシックです。新日本フィルの定期会員になって2年目になります。

子供のときにずっとピアノを習っていましたし、中学・高校の部活は音楽系でしたが、クラシックにそう詳しいわけではありません。特にピアノ曲以外は全然です。
今日の演目は、ハイドンのオラトリオ『天地創造』。全く初めて聴く曲です。古い時代の音楽家の宗教音楽、ということで、正直言って、あまり乗り気ではありませんでした。
おまけに、昼間、人に気を遣ったつもりがかえって後味の悪い結果となる、といったようなことがあり、悲しい気分を少し引きずっていました。

会社を出る間際にちょっとしたハプニングがあり、ギリギリ間に合うかどうか、という時刻になってしまいました。片付けも早々に、会社を飛び出し、駅まで走って行って、開演に間に合う最後の電車に何とか乗ることができました。開演時刻10分前に現地に到着。トイレを済ませて、座席に滑り込みました。

ステージ上には、明らかにピアノとは違う木の肌の色の鍵盤楽器が2台。(チェンバロと「フォルテピアノ」だそうです。)そして、オーケストラ・合唱団・ソロ歌手の人達が入って来ました。最後に、遠目に見てもすぐにわかるほどのご高齢の指揮者さん。ちょっと期待感がわいてきました。
スタート。やっぱり人の声(=歌)はいいですね。温かい。しばらくぶりです。しばらくの間、聴き入っていました。

しかし、そのうちに雲行きが怪しくなり、意識が遠くなり始めました。目が疲れていたために閉じていたのが、さらに効果的でした。30分後には、不覚にも首がカクッとなってしまいました。決して音楽がつまらなかったわけではないのです。音楽は素晴らしかったです。
ただ、心地良い調べに脳のα波が出まくって、おまけに、急いでやって来てぎりぎり開演に間に合った安堵感と会社帰りの疲労があったがために、ふと、意識が遠くなってしまったのです。(と一応言っておきます。)

そこで、作戦変更して、入場時に渡されたドイツ語の歌詞と日本語の逐語訳を開いてみました。
実は、開演前に、「音楽進行中にはページをめくらないように」との館内アナウンスがあったため、それまでは遠慮していました。ですが、何を歌っているか全くわからないので、紙の音がしないように細心の注意を払いながら、歌詞を追ってみました。その後は意識が二度と消えなくなりました。

しばらくして気づきました。
歌詞がポジティブな言葉のオンパレードなんですね!ドイツ語は全く読めませんが、少なくとも、添記された日本語訳を読むかぎりは、素晴らしい言葉の連発です。
今回の公演は日本の合唱団だったので、合唱の人達はほとんどの人がキリスト教徒ではなかったでしょうが、歌っている人たちはさぞかし気持ちいいことでしょう、「讃えよ」だの「喜び」だの「栄光」だのという言葉がちりばめられている歌詞を歌うのは。教会で歌う賛美歌も同様なんでしょうね。あとは有名どころでは、ベートーベンの「第九」なんかも。
その超ポジティブな歌詞のおかげというわけではないでしょうが、昼間あった、ちょっと悲しい気分はいつしか消え去っていました。

そして、今日は、少し前に3年ぶりに再開した着物の着付け教室のレッスンの3日目でした。今日は先生にマンツーマンでみっちり指導していただきました。手と身体を動かしまくったため、疲れましたが、すっかり嫌なことは忘れてしまいました。

お料理教室もそうですが、頭を使い、身体を使うと、リフレッシュできます。
昨日・今日はそんなことを実感した日でした。