【誘拐報道】 | はるんのブログ

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豊中市私立学園一年生三田村英之が、

 

下校途中に誘拐された。

 

県警本部の発表で、犯人が英之少年の小児科

 

三田村昇に三千万円の身代金を要求していることが

 

分かった。

 

各新聞社に“報道協定”の要請があり、子供の生命がかかって

 

いるため、各社は受けざるを得なかった。

 

三田村家には遠藤警部以下六名警察官

 

入り込み、昇や緋沙子と共に電話を待った。

 

武庫川の川原に緋沙子が一人で来るようにとの

 

電話があった。

 

川原には英之の学帽とランドセルが置かれてあった。

 

山岳地帯を貫いて、日本海側へ向かう高速自動車道。

 

早朝の不甲峠を一台のムスタングが通過していく。

 

数刻後、そのムスタングからサングラスの男が降り、公衆電話

 

ボックスに向かった。

 

ダイヤルをまわした先は三田村家。

 

男は今日中に金をそろえるように指示して受話器を置いた。

 

この知らせに大阪読売本社は色めきたった。「協定を結んだ

 

以上、取材・報道は自粛するが、協定解除に向けて

 

取材の準備はおこたりなく!」檄をとばす吉本編集局長

 

同じ頃、日本海を見下す断崖の上から、犯人が布団袋に入れた

 

子供を投げすてようとするが、密漁者たちがいるために失敗。

 

その足で犯人=古屋数男老母のいる実家へ寄る。

 

そこへ数男の妻・芳江から電話がかかってきた。