【初恋~お父さん、チビがいなくなりました】3人の子供が巣立ち、人生の晩年を猫のチビと暮らす 武井勝と有喜子の老夫婦。 勝は無口で頑固、家では何もしないという絵に描いたような 昭和の男。 そんな勝の世話を焼く有喜子の話し相手は、チビだけであった。 ある日、有喜子は娘の菜穂子に「お父さんと別れようと 思っている」と告げる。 その真意を探ろうと長男・雅紀や長女・祥子たちが 大騒ぎするなか、有喜子の心の拠り所だったチビが姿を消してしまい……。