戸籍がなく、一度も学校に通ったことのない少年タロウ。
タロウには名前もなかったが、エージとスギオという
高校生の仲間が“タロウ”と名付けた。
エージとスギオはそれぞれやるせない悩みを抱えているが、
タロウといるときはなぜか心が解放されるのだった。
大きな川が流れ、頭上を高速道路が走る町を、3人はあてどなく
走り回り、自由を感じながら奔放な日々を過ごしていた。
しかし、偶然一丁の拳銃を手に入れたことから、3人は
それまで目を背けていた現実に向き合うこととなる……。