かつて大阪・堺で幻の利休の茶器で大勝負を仕掛けた
古物商の小池則夫と陶芸家の野田佐輔は、
その後それぞれの人生を送っていたが、ひょんなことから
お宝が眠る古都・京都で再会する。
そこで出会った着物美人の志野のけなげな想いにほだされた
二人は、利休の茶の湯を継承し、天下一と称された武将茶人・
古田織部の幻の茶器にまつわる人助けに乗り出す。
だがそれが、有名古美術店店主の嵐山や大御所鑑定家・
奥野、陶芸王子、さらにはテレビ番組をも巻き込む大騒動に……。