大学で生物考古学研究助手をしている行助は、
ある日、パチンコ屋の駐車場でおいしそうな鯛焼き屋を
見つける。
そこは、こよみという女性がひとりで経営する鯛焼き屋
だった。
やがて、2人は言葉を交わすようになるが、ある朝、こよみが
交通事故に遭い、意識不明になってしまう。
行助が毎日のように病院に通うなか、こよみは奇跡的に
意識を取り戻す。
しかし、事故の後遺症で記憶障害を抱えてしまう
こよみ。
事故以前の記憶は残っているが、目覚めてからの記憶は
一日経つと消えてしまう。
行助は、記憶が刻まれなくなったこよみと、以前と
変わらずに接していこうとするのだが……