生後3カ月で失明したハルは2歳の時に父と死別し、盲目の
ために7歳で瞽女になる。
ハルが瞽女になると、それまではやさしかった母のトメは、心を
鬼にしてハルを厳しくしつける。
それは、母親が子を思う愛情の深さだった。
そんな母親のやさしさに気づかぬまま、ハルは8歳でフジ親方と
ともに初めての巡業の旅に出る。
瞽女として過酷な人生を歩んだハルは、意地悪なフジ親方からは
瞽女として生き抜く力を、サワ親方からは瞽女の心を授かり、一人前の
瞽女として成長していく。