「心を可視化する機械」の開発が行われていた
大学の研究室で、実験中の事故により開発者の
三島草一が意識不明になってしまう。
共同研究者で妻の碧は開発を続け、眠ったまま目覚めない
夫の心の可視化を試みていた。
成果の出ない開発を疎ましく思う大学側から、機械の調査という
名目で送り込まれた真崎トオルは、可視化された草一の姿を目の
当たりにするが、その草一は本当に彼自身の本心なのか、あるいは碧の
願望が可視化されたものなのか、確信が持てない。
徐々に碧にひかれていく真崎は、やがて本当に重要なことは何かと
いうことに気づいていく。