後頭部に彫られたバーコードから“エージェント47”と
呼ばれるスキンヘッドの男。
闇の組織に育てられた彼は、世界を股に駆ける超一流の
殺し屋だった。
殺人犯として彼を追うインターポール捜査官
ホイッティアは、神出鬼没で証拠を残さない“47”に翻弄
され続けていた。
新たな標的としてロシアの政治家ベリコフを狙撃した“47”
だったが、その現場を娼婦のニカに目撃される。
さらに、暗殺したはずのベリコフも生存していることが判明。
任務の失敗に疑問を抱く“47”だったが、組織は彼にニカの
暗殺を命じる。
ホイッティアの追跡を逃れニカの前に現れた“47”。
だが彼はニカの孤独な瞳に何かを感じて殺害を中止、彼女から情報を
得ようとする。
しかし、再びホイッティアの尾行を振り切った“47”の前に、彼と同じ組織に
所属するスキンヘッドの殺し屋たちが立ち塞がる。
味方に襲われる理由もわからず、死闘を繰り広げる“47”。
やがて、彼とともに過ごすうちに心を通い合わせたニカは、自分の過去を
語り出す。
ベリコフに奴隷のように扱われ、死すら望んでいたという彼女に“47”は
次第に惹かれ、彼女を守ることが最大の目的となっていく。
やがて、モスクワに飛んだ彼は、知り合いのCIAエージェントから
ベリコフに関して驚愕の真実を知らされる。
さらにイスタンブールでベリコフの弟と接触し、ある決意を胸に再び
ロシアへ。
そんな彼の行く手を阻むベリコフの罠、そしてある人物の陰謀。
ホイッティアも待ち受ける中、“47”はニカと別れ、たった一人敵地へ
乗り込んでいくのだった……。