【シェイクスピアの庭】1613年6月、「ヘンリー八世」上演中のグローブ座が 大火災により焼失した。 断筆したウィリアム・シェイクスピアはロンドンを去り、 家族が暮らす故郷のストラットフォード・アポン・エイ ボンへと戻った。 20年以上の間、ほとんど顔を合わせることのなかった主人の帰還に 妻と娘たちは戸惑いを隠せなかった。 そんな中、シェイクスピアは17年前に幼くしてこの世を去った最愛の 息子を悼むために、庭を造ることを思い立つ。