列車に無賃乗車して町から町へとさすらう初老のホーボー
(=流れ者)。
仕事を求めて新たな町ホープタウンに降り立った彼を待って
いたのは、暴力と混沌に支配された世界だった。
犯罪組織のボス、ドレイクが町を牛耳り、その息子
スリックとイヴァンが殺戮を繰り返していながら、彼らを
取り締まるべき警察は事態を見て見ぬふり。
ホーボーは娼婦アビーを誘拐しようとしたスリックを
警察に突き出すが、警察署長が犯罪組織と通じて
いたため、釈放されたスリックによってナイフで胸を切り刻ま
れてしまう。
ゴミ捨て場に放置されたホーボーはアビーに救われるが、もはや
犯罪者に立ち向かう気力を失っていた。
彼は芝刈り代行業で日銭を稼ぐべく、質流れの電動芝刈り機を
買うための資金を得ようと屈辱的な仕事を引き受けるようになる。
ホームレス同士のケンカや過激なパフォーマンスを撮影
していたビデオ監督に命じられるまま、ガラス瓶を自分の
頭でたたき割り、鋭く尖ったその破片をかじって痛みに耐える
ホーボー。
ようやく金を貯めて質屋を訪れたその時、店内に武装した強盗が
押し入ってくる。
ホーボーは反射的に壁にかけてあったショットガンを手にし、強盗
を次々と射殺。
この事件をきっかけに、彼は再び悪に立ち向かう決意を固め、
ドラックの売人・ポン引き・ペドフィリア……と
彼は犯罪者を血祭りに上げていく。